次の放火場所だと予想されるところに着いた。建物の中に入ると、暗く懐中電灯を付けないと良く見えない。
人の気配が無さすぎて怖い…
おい、ホシ何してるんだよ
え?音楽鳴らそうと思って
馬鹿か。人がいたらどうする
ウジに怒られて渋々スマホを片付けた。
何も無いな…調べても無駄だ。クプスヒョンに報告しに戻ろう。
ん、待って…こんな古い工場に新しい鍵?
たまたま見た場所に、鍵がついていた。近くにあったブロックで鍵を壊す。シャッターを開けると、部屋があった。
PPSだ、誰かいるか!?
愛用しているシグサウエルを構えて、部屋をチェックする。
なんだ…ここ
おいホシ、これ見ろ。雷管だ、燃焼促進剤もある…ここ、ユリョンの作業場だ。
その途端、急に警報が鳴り出した。
なに!?
侵入者警報か?
その時、俺はカウントダウンが始まった爆弾を見つけた。
違う、逃げろっ!!!!!!!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!