その場に立っていたジュンに近づくと、ジュンはゆっくりと倒れた。腹からは血が出ている。
治癒のキューブを握りしめて、ジュンの腹に手を当てる。その後、肩にも手を当てた。
敵を全員倒して無効化が解けたからか、スングァンとドギョムが駆けつけた。涙を流してジュンを抱える俺を見て、尋常じゃない雰囲気を感じ取る。
未だ意識が戻らないジュンをドギョムが抱えた。俺は、スングァンの肩にもたれて歩く。ジュンで治癒のキューブは使い切った。
ロードは医務室に直接繋がっていた。視界の端には、ジュンが眠っているのが見える。安心した俺は、意識を手放した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。