学校が終わって俺はすぐに公園に向かった。俺の家は、大通りに面しておらず、公園はさらに見えない。
ソヨンは待ち合わせに遅れたことがなくて、いつも気づいたらそこに着いていると言っていた。今思ったら、ソヨンも能力者だったのかもしれない。
ソヨンがそう言うと同時に、俺は夜空に火花を散らせた。火の粉は落ちてくる前に消える。しばらく遊んでいると、急に誰かの声が聞こえた。
言葉が出なかった。喉がかわいて、上手く息が出来ない。
クァンミンは笑いながら言った。
俺の中の何かが壊れるのが分かった。
自分がどうなるか察した俺は叫んだ。
でも、遅かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。