🧔「ああ、確かにクァンミンから連絡はあった。」
🧔「友達同士じっくり話すためさ、でも、なんでそんなこと聞くんだ?」
ヨンジンは、落ち着いておりとても誰かを射殺したようには見えない。だが、放火を繰り返していたのは事実だ。
🧔「それは、可哀想になぁ」
薄く笑みを浮かべてヨンジンは言った。
🧔「俺は殺してないさ…きっと、ユリョンの仕業だ。俺も、正体は知らないが」
🧔「クァンミンに聞いたんだ。電話があって、話したいって言われて、ホンデの店で会った。その時、どうしてもユリョンを見つけたいから手伝ってくれって言われたから、協力することにしたんだ。」
🧔「協力すれば、金を払うって言われて、、、それに火災現場の写真を見せてくれるって言ったしな。お互いにとっていい取引をしたってわけだ。」
不気味な笑顔でヨンジンは言った。
🧔「ガソリン撒いて、火をつけるなんてどんな馬鹿でも出来る。だが、ユリョンはどうやって火が広がるかもわかってた。建物も人間も同じなんだ。弱点がある。脆くて無防備な場所だ。」
俺たちは、つい身を乗り出してしまう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!