第10話

in指令室
4,914
2019/04/20 13:48
あなた

えー、名前と能力を教えてくれ。

全員が指令室に集まったところで話を始めた。
エスクプス
エスクプス
エスクプス、副支部長で、サイコキネシスの能力者です。
エスクプス、エスクプス、、、なんでこんなややこしい名前を付けた?
ミンギュ
ミンギュ
ミンギュです!!パイロキネシスの能力者で、火を操れます!!
大きな声で小学生みたいに挨拶をする、ミンギュの後ろに尻尾が見えた気がした。
ドギョム
ドギョム
ドギョムです、透視の能力者です。
初めて喋りますよね、よろしくお願いします!!
優しそうな笑顔を浮かべて挨拶をするドギョムは、静かそうだが、エスクプスによるとそうでも無いらしい。
バーノン
バーノン
バーノンです。さっきも言いましたが物体消滅の能力です。
あなた

もしかして、外人か?英語は、必須だからなぁ良かったら他の奴にも教えてやってくれ。

バーノン
バーノン
はい。
ディノ
ディノ
ディノです、初めてあった時はごめんなさい、
まだ、気にしていたから食堂で話しかけてこなかったのか、
あなた

いや、大丈夫だから気にするな。

そう言って頭を撫でるとかわいらしい笑顔で笑った。
ミンギュ
ミンギュ
ヒョン俺も!!撫でて!!
こいつ、俺が届かないとわかっていてわざと言っているのか、、、

俺がイラついていると、エスクプスが焦って言った。
エスクプス
エスクプス
あ、ヒョンも自己紹介してください!
あなた

ああ、俺はあなた。
アポートの能力者で、ソウル支部、支部長になった。

俺達は、自己紹介を済ませて、直ぐに任務の話に移った。
あなた

今回は、研修生では通常行われないような任務だ。
支部は応援としていくことになる。今、本部が潜入捜査をしている。
そして、明日麻薬の売買が行われるらしい。それに備えて、後方支援を行うことになった。

あなた

それで、副支部長のエス、エプ、、、に推薦してもらい、このメンバーが選ばれた。

くそっ、名前をかんでしまった。恥ずかしい。
エスクプス
エスクプス
あの、、、名前。言いにくかったらクプスでいいです。
あなた

すまん。

エスクプス
エスクプス
それで、後方支援って具体的に何するんですか?
あなた

実は、取引が行われる場所が駐車場らしく、銃撃戦になる可能性が高いんだ。そのための、後方支援をすることになる。

ドギョム
ドギョム
え!?じゃあ、銃を使うんですか!?
焦ったように言う、ドギョムに俺は拍子抜けした。
あなた

ああ、使ったことはあるだろ?
まさか、ないのか?

それは、大変なことだ。この研修生達の教育を1からしなければならない。銃の使い方もわからなければ、研修生にはなれないぞ。
ディノ
ディノ
あるんですけど、、、訓練だけです。
実際に人を撃ったことはありません。
あなた

え?なんでだ、今までの任務はどうしていた?

ミンギュ
ミンギュ
本部には戦闘員が多いから、研修生はあんまり参加しないんだよ。
あなた

嘘だろ、、、?

あまりの酷さに落胆した。俺は、こいつ達を無事に戦闘員、、、普通の人間に出来るだろうか?
あなた

後方支援の経験は?

バーノン
バーノン
それは、ある!
ディノ
ディノ
でも、僕達研修生はみんな能力者なのでそんなに銃を使わなかったって言うか、参加させてもらえなかったって言うか、、
ディノがそういった時クプスの顔が僅かに歪んだ。本部の戦闘員と研修生の間で板挟みだったのだろう。中間職は、辛い。
あなた

ああ、本部には能力者じゃない戦闘員もいるもんな。あいつらは能力者に対して差別的な感情を持っている。

ドギョム
ドギョム
でも、大丈夫ですって。
この、大丈夫は本当の銃撃戦を経験していないから言えるのだろう。
エスクプス
エスクプス
任務は明日ですよね。それまでにこのメンバーだけでも訓練すれば?
あなた

クプス、本気か?このメンバーで訓練したら明日使い物にならなくなってしまう。

ドギョム
ドギョム
え、、、
ミンギュ
ミンギュ
そんな、大袈裟な。
あなた

俺の師匠誰だか知ってるか?

その言葉にみんなが固まる。本部にはそれはそれは、もう強い男がいる。
ディノ
ディノ
誰ですか?
みんなが緊張した顔で見つめる。
あなた

ワンガイ、ジャクソニヒョンだ。

エスクプス
エスクプス
え、、、
ドギョム
ドギョム
ジャクソンさんって、あのジャクソンさんですか!?あの、本部1訓練が厳しい。
あなた

ああ、そうだ。まだ、それならいい。ジャクソニヒョンはまだ、優しいぞ。

俺の言葉に、みんながまた固まった。
ミンギュ
ミンギュ
え、ヒョンは?
あなた

ジャクソニヒョンの訓練に、ジェボムヒョンの性格を足して、2で割れ。それが俺だ。

ジェボムヒョンは、俺の兄貴的な存在なので性格を受け継いだ。ジャクソニヒョンの訓練の後、ジェボムヒョンの所にも行っていた俺は、本無じゃキチガイ扱いだ。
あなた

倒れるまで続けるぞ、まあ、任務が終わったら訓練だ。

ドギョム
ドギョム
わお、
みんなが嫌そうな顔をして、話は終わった。

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