目を覚ますと、周りは真っ白だった。
初めて連れていかれた時の事を思い出して、ベットから飛び起きる。今回は、拘束されてない…
ドアを開けて入ってきたのは、柔らかい話し方の人だった。
なんでも見透かされたように話すこの男の人が怖かった。
そこに入ってきたのは、ある男だった。酷い怪我をしていて、服が血で染っている。
慌てて、その怪我を触り傷を塞いだ。
その傷を治したのが今の上司なんて夢にも思わなかった。
あのあと、俺は研修生になるために書類を提出して、クプスとシュアと出会った。支部では新しい友達も出来たが、今も医務室には行けない。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!