第56話

戦闘任務⑮
2,478
2019/09/08 11:39
あなた

今すぐ投降しろ!

俺は叫びながら家に入った。
スングァン
スングァン
ヒョン!
不意にスングァンが叫んだので、その方向を向こうとした瞬間、誰かが俺を突き飛ばした。
あなた

ッツ!?

バンッ
誰かが撃った弾が俺の顔スレスレを通って壁にめり込んだ。慣れてはいるが、やっぱりこわい。
エスクプス
エスクプス
あなたヒョン!!大丈夫ですか!?
横を見ると、チェスンギュは血を流して倒れていた。スングァンがAキューブを使って治癒をしている。あとから、城北区に戻って尋問だ。
あなた

クプスッ!

俺は、耐えきれずにクプスに抱きついた。クプスはびっくりしたように、でも優しく、俺を抱きしめた。
あなた

なんでこんなことっ、最初から頼ればよかったんだ!俺でダメなら、ジョンハンとかジョシュアがいただろ…なんで仲間がいることを忘れるんだ、!?俺達がだって家族だろ…

俺はクプスに抱きついたまま、心のうちを吐き出した。
エスクプス
エスクプス
ヒョン…ごめんなさい。ヒョンにも、仲間にも迷惑をかけたくなかったんです。もし本当に兄がしたのなら、俺は責任を取って兄が逮捕されてから、本当にPPSをやめて、消えるつもりでした。
俺はクプスを突き飛ばした。
あなた

俺達はクプスにとってたったそれだけの存在なのか!?兄の事件だけで手放せるような、そんな絆だったのか、?クプスは簡単に捨てられるのか、仲間のことも……っ俺の事も!!

エスクプス
エスクプス
ヒョンッ…聞いてください。本当はもっと早くここを出て消えるつもりだったんです。でも出来なかった。今までのことを思い出して、あなたヒョンが初めて来た日のこと、学校のこと、仲間と訓練したことも…出ていけなかった。ここにいたらダメなのに、、犯罪者の弟なにの…
クプスは泣いていた。俺は、クプスの涙に弱いらしい。普段は副支部長として支えてくれるクプスの涙を見たのは初めてだ。ウォヌとミンギュの戦闘の時も唯一クプスだけが泣かなかった。
あなた

犯罪者の弟だからなんだ…?なんでここにいたら行けない、、?クプスはクプスだろ?俺の傍から離れないでくれ…好きなんだっ、

エスクプス
エスクプス
…え?
あなた

え、?

クプスは涙が引っ込んだみたいで、今度は目と口が大きく開いている。なんだと思ってい、後ろを振り返るが、そこではジョンハン、ウジ、ジョシュアががニヤニヤしながら立っているだけだった。
あなた

…ん?ニヤニヤ?なにかおかしい、、っあ!?

俺は今言った言葉を思い出して、顔がだんだんと赤くなっていくのを感じた。
あなた

ッツ〜/////いやっ!その!!

その瞬間、視界はクプスの顔でいっぱいになった。唇は柔らかく、暖かい感触で包まれる。
何が起きたか分からないまま、俺は呆然と固まっていた。
エスクプス
エスクプス
ヒョン、俺もヒョンが好きです。初めてあった時から今までずっと。
俺は、男なのに。好きになったのも、キスしたのも、、全部。俺は、恥ずかしいのと、怖さとでいっぱいいっぱいになって逃げ出した。

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