ウォヌとミンギュには悪いが本気でやってもらわないと困る。これからの支部は、今までより任務の危険性が上がる、
今回、クプスを選ばなかったのは俺の優しさだ。あいつは、まだ本気を出していないらしいしな。
そう思っているのは、クプスだけだと思うが、
おれは、支部のために悪者になるしかないんだ。
何人かの研修生は、なにか言いたいようだが、俺が睨むと静かになった。あの二人は、自分から負けたとは絶対に言わないだろう。それをわかっているから、このルールにしたんだ。
みんなの息の声しか聞こえない、、、
そして、何も聞こえなくなった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!