テヒョンの…というかBTSの活動は
目まぐるしい
暇な時間なんてない
本当にない
唯一の繋がりの電話でさえ
時間が合わなくてできない
ただのファンだった頃はそんなの
当たり前だったのに
やっぱり付き合っちゃうと
欲が出ちゃうんだろうな…
覚悟を決めて付き合ったつもりだったけど
やっぱり安易過ぎたのかなぁ…
色々考えていたらインターホンが鳴る
もう夜なのに誰だろ?
玄関を開けた瞬間に抱きしめられる
そう言いながら鍵を閉める
数ヶ月ぶりの彼はどことなく
不機嫌なようだ
しゅんとしながらリビングへ向かおうとする
そう言いながら手首を掴まれる
はぁ…
彼が溜息をこぼす
そう言いながら寝室に連れていかれ
押し倒される
…
言葉にすると思わず涙が溢れる
そう言って優しく抱きしめてくれる
彼はいつもの彼だった
一瞬怖かったのは気の所為かな
そう思いあまり考えないようにした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。