第11話

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2020/06/05 12:47
公園に着いたみたいね。
車の中で皆がくれたお菓子が美味しかった……
ここら辺にする?
木の下にレジャーシートを広げる。
景瑚
まだ11時か。
瑠姫
昼ごはんにはまだ早いね
散歩しない?
瑠姫
おっ、いいじゃん
碧海
じゃあ俺ここで貴重品見とく
あなた

あ、じゃあ私も……

景瑚
いってきまーす
手を振られたから振り返す。


チャラ男(?)は苦手だけどあの人は、なんか大丈夫。

碧海
これ、使ってください
そう言ってパーカーを差し出される。
今日そこまで寒くないけど……?
碧海
風が強いんで
あぁ、スカートがめくれないようにってことかな?
あなた

ありがとう…!

あなた

金城さん私の一個上ですよね

碧海
碧海でいいですよ。そう。俺が年上。
あなた

なんの仕事してるの?

碧海
雑誌の編集者…?
あなた

あ、そうなんだ

碧海
意外?
あなた

いや、ちょっと納得




景瑚
ただいまー
ご飯食べよー
景瑚
ねぇあっちに川あった!!後で行こう!!!
あなた

水怖い……

景瑚
大丈夫だってー
碧海
いやいやいや、まだ春だし、寒いよ。
景瑚
そっかぁー
ねぇ、そんな話してないで僕が作ったおにぎり食べてよ〜
景瑚
ごめんって、





ワイワイしてたらあっという間に時間は過ぎていくの。


もう帰る時間。


片付けをして車に戻る。
景瑚
来週もみんなでご飯食べれたらいいね
再来週バーベキューしよう!!!
瑠姫
まだ早いだろ
え〜でもなんかしたい
再来週……?
あなた

あっ、再来週、出張だ!

出張?
あなた

あ、2泊3日で社長と。

景瑚
え〜でもそれはしょうがないね


楽しかったな、今日は。


次の週末が楽しみだ。








-蓮Side-
あなた

あ、2泊3日で社長と。

『社長と。』…?


他の人はいないの?
2人だけなの?
行かないっていう選択肢は?

そんなことばっか考えて、彼氏でもないのに。

って。
無力だな、僕は。

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