公園に着いたみたいね。
車の中で皆がくれたお菓子が美味しかった……
木の下にレジャーシートを広げる。
手を振られたから振り返す。
チャラ男(?)は苦手だけどあの人は、なんか大丈夫。
そう言ってパーカーを差し出される。
今日そこまで寒くないけど……?
あぁ、スカートがめくれないようにってことかな?
,
ワイワイしてたらあっという間に時間は過ぎていくの。
もう帰る時間。
片付けをして車に戻る。
再来週……?
楽しかったな、今日は。
次の週末が楽しみだ。
-蓮Side-
『社長と。』…?
他の人はいないの?
2人だけなの?
行かないっていう選択肢は?
そんなことばっか考えて、彼氏でもないのに。
って。
無力だな、僕は。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!