莉犬side
ころちゃんの顔が少しずつ近づいてくる…。ちょっと恥ずかしいから目つむっちゃお。
てかなんでころちゃんが俺とキスなんか。ころちゃんの方が嫌がりそうなのになぁ~。…あれ?
ちゅっ
なんかさっきのころちゃん必死で変だったなぁ~w放送の時は元気あんまなかったくせに急に元気だったなー。まぁいっかぁ~。
ころんside
イチャイチャすんならもっと遠いとこでやってくんねぇかな。あいつら仲良すぎだろ。莉犬くんは俺とあんまり遊ばないのにるぅとくんとは頻繁に遊んでるみたいだし。るぅとくんずるい。ずるいんだよ。あいつらがいなくなるまでここで待つか…。
行ったか…
てか莉犬くん全然ドキドキしてなさそうだったな。僕だけ?あんなドキドキしたの。莉犬くんが目瞑るから、あんな僕のキス受け入れる風にするから、すごい嬉しくてドキドキしてたのに。莉犬くんは全然僕の事なんて見てくれてなかった。どうしたらもっと、もっと見てくれるの?僕だけを見てくれる?
莉犬side
ピーンポーン
ガチャ
コトッ
…なんでころちゃんがここに?ころちゃんになんかあったのかな。ころちゃんが話出すまで待った方がいいよね。
ギュッ。
何があったのころちゃん。そんな衰弱したような顔して…。俺がいつでもついてるから、俺が守ってあげるから、頼ってよ。…そうだよ、ころちゃんは俺のところに来てくれたんだ。ころちゃん、俺を信用してくれてるのかな…。
パタパタパタ
パシッ
ギュッ
俺がころちゃんを守るよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。