第9話

俺の気持ち

1,125

2022/08/12 10:37

天馬司

咲希

天馬司

帰ったぞ

天馬咲希

お兄ちゃんお帰り

天馬咲希

今日の夕飯は、自信があるよ！

天馬司

そうか！それは、楽しみだな！

天馬司

(ご飯を食べたら、課題でもして明日は、学校にきちんと行こう)

天馬司

(言い訳考えるか)

天馬司

咲希、美味しかったぞ！

天馬咲希

本当!ありがとう～!

天馬司

俺は、部屋に戻るとするか

司の部屋

天馬司

学校をサボってしまった
皆に見捨てられた…

天馬司

いや、体調不良とでも言って誤魔化そう。
そう､しよう

天馬司

大丈夫だ
俺は、スターで
頼れる座長
頼れる学級委員
みんなが求めるいいこ

天馬司

だから､大丈夫

天馬司

大丈夫だ

朝

天馬司

今日は、学校に行く

天馬司

大丈夫だ、体調不良とでも言って誤魔化そう

天馬咲希

お兄ちゃん、朝ごはんできたよ～

天馬司

今行くぞ！

天馬司

今日のご飯は美味しそうだな

天馬咲希

そうでしょ！

天馬司

美味しかったぞ！

天馬司

それじゃ学校に行って来る

天馬司

大丈夫

神代類

おや、司くんおはよう

天馬司

おはよう!

神代類

君は、朝から元気だね

天馬司

俺は、いつでも元気だぞ

神代類

おや、それでは、昨日なぜ休んだのかい？

天馬司

体調不良だ

神代類

おや、今日の体調は、大丈夫なのかい？

天馬司

うむ、今日は、万全だ！

神代類

そうかい、それは、良かった

神代類

それでは、学校に行こうか

天馬司

そうだな！

ワンダーステージ

鳳えむ

司くん！

天馬司

えむ今日も元気だな

鳳えむ

うん

鳳えむ

司くん､今日は、大丈夫？

天馬司

大丈夫だぞ！

鳳えむ

それならいいんだけど…

草薙寧々

ほら、速く始めるよ

神代類

そういえば、明日だね、すごい劇団にいくのは、

草薙寧々

そうだね

鳳えむ

うん、楽しみだな！

鳳えむ

あっ

天馬司

楽しんで来るといい!

鳳えむ

うん。

天馬司

それでは、始めようとするか

練習終わり

天馬司

ありがとうございました！

天馬司

それでは、終わるか。

神代類

そうだね🎵

天馬司

なんか類浮かれてるな？

神代類

うん。今日は、頼んでいた部品が届くからね！

天馬司

そうか。

天馬司

(俺をいじめる道具が作れる部品)

天馬司

そうか、それは、楽しみだな！

神代類

うん。楽しみだよ！

天馬司

それじゃ､俺は、こっちだから。

神代類

じゃあね、司くん

天馬司

セカイに行こう

類と別れてすぐ

天馬司

セカイなら、

天馬司

セカイは始まってすらいない

セカイ

天馬司

誰もいないのか？

天馬司

それも、そうか。

天馬司

皆にこんな俺には、愛想つかしたよな

天馬司

俺は、

巡音ルカ

あら、司くんおはよう～

天馬司

ルカ？

天馬司

ルカ

巡音ルカ

そんなに名前呼ばなくてもいいわよー

天馬司

そうか。

巡音ルカ

悩みがあるなら聞くわよ～

天馬司

聞いてくれるのか？

巡音ルカ

うん

巡音ルカ

言いたくないなら、言わなくてもいいけど、どうする～？

天馬司

意地悪いな

巡音ルカ

そうかしらー

天馬司

言うから聞いてくれ

巡音ルカ

ええ。

天馬司

明日な、類と寧々とえむだけがなすごい劇団の人に見学に来ないか？と誘われていんだ。

巡音ルカ

司くんは、誘われなかったのかしら？

天馬司

類と寧々とえむだけ。三人だけだった。

天馬司

もちろん座長としては、誇らしいことなんだか、俺が誘われなかったこと。俺の演技が下手と言われたこと。

天馬司

それが､傷ついた。

巡音ルカ

そうかしら？司くんの演技は、そんなに下手？

天馬司

…俺には、類のような錬金術もない､寧々のような歌声もない､えむのような運動神経もない。

天馬司

こんな俺には、なんにもない。

巡音ルカ

そうかしら？

巡音ルカ

司くんの演技は、うまいし、このセカイを作りあげるほどの気持ちがあるのに？

天馬司

そんなことない

天馬司

俺は、

天馬司

なにもない

巡音ルカ

司くん…

巡音ルカ

そうねー？

巡音ルカ

じゃあ、私の前で演技を、してみてくれないかしら？

巡音ルカ

司くんの演技見てみたいわー。

巡音ルカ

お題は、自由に決めていいわよ。

天馬司

お題は、自由？

巡音ルカ

ええ。司くんのしたい演技を、してみてくれないかしら？

天馬司

俺らしい演技？例えば

天馬司

スター…

天馬司

いや、違うな

天馬司

それじゃ､町を守るペガサスマンのショーを、しよう!

巡音ルカ

町を守るペガサスマンの演技ね～

天馬司

あ

天馬司

ああ、そうだな！俺にぴったりの役だ

天馬司

それでは、演じよう！

天馬司

ある日～

巡音ルカ

(やっぱり司くんの演技は、うまいわー。どこが下手なのかしら？)

天馬司

ルカ終わったぞ？

巡音ルカ

あらー、とっても元気でペガサスマンの頑張りが見えるいい演技だったわー

天馬司

ありがとう

天馬司

どこか変な部分は、ないだろうか？

巡音ルカ

どこもないわよー

天馬司

表情やセリフなども悪かったところはないだろうか？

巡音ルカ

どこもないわよー

天馬司

それじゃ、やっぱり俺に足りないのは、才能なのか？

巡音ルカ

…

巡音ルカ

司くんは、どうして才能がないと思ったの？

巡音ルカ

劇団の人に誘われなかったから？アンチを見たから？

天馬司

その両方だな。

巡音ルカ

両方？

天馬司

ああ、両方だ。

天馬司

それに､幼いころの自分とも比べてしまう。

巡音ルカ

幼いころ

天馬司

ああ、両親は、咲希に構っていて俺には、なかなか構っていてくれなかった。もちろん両親なりに構っていてくれてたんだろうが。

天馬司

だから、俺は、いいこになった

巡音ルカ

具体的に？

天馬司

わがままを言わない。

巡音ルカ

うん？

天馬司

咲希に嫉妬しない。

巡音ルカ

ええ。

天馬司

妹を心配して、励ます優しい兄に

巡音ルカ

そうねー

巡音ルカ

司くんは、それもあって疲れちゃたのかもね。

天馬司

疲れた？

巡音ルカ

ええ。もしくは、パンクしたのかもしれないわねー。

天馬司

パンク？何にパンクしたのか？

巡音ルカ

嫉妬ややきもち、などの司くんの認めたくない感情がパンクしたのかもね。

天馬司

俺には、そんな感情ないぞ。

巡音ルカ

フフ。気づいてないだけで、いつもあるわよー

天馬司

気づいてないだけ。

巡音ルカ

そうよ。幼い頃から殺して気づかないようにしてた感情がパンクしたのかもね。

天馬司

パンク…

天馬司

そろそろ帰らなくては、ならない。

天馬司

またなルカ

巡音ルカ

何かあったらいつでも来てね～

天馬司

そうさせてもらうぞ。

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第10話劇団

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なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。