そんな事を美麗は考えながら鏡の前に立つ自分の事を見て少し嫌な気分になった。
ふと時計を見ると、お母さんがもうそろそろ朝食を作り終える時間だった。
美麗は自室から出て母のいる一階へと降りた。
私はいつも通り、テレビをつけて食卓についた。
「———最近、男女連続失踪事件が発生しています。———」
美麗は食器を片付けて鞄を持って、鏡で身だしなみを整えて玄関へと向かう
学校に行く最中にやっぱり朝のニュースの話をしている生徒がいた
正直、自分の呼び方なんてどうでもよかった。レールに敷かれた人生において呼び方なんてやっぱりどうでもいいから。友達はそれなりにいるけれど、毎日私のところに必ず来るのは、この宮地 紫乃さんだ。
ー教室ー
いつも通りの学校で、特に変わった事はなく落ち着いて授業を受けて気づけばもう放課後だった。
紫乃は美麗に向かって手を振っている
美麗は小さく手を振った
足早に美麗は家へと帰る
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。