ー家ー
ピンポーン
ガチャ
そこには、ざっと二十代後半か三十代前半の男性。眼鏡をかけていて少しだけ顎髭が生えている。男性では珍しい長髪で髪を一つに結んでいた。
私は何故かこの人と話す事で何かが変わる、そんな気がした。
探偵と名乗る男性は何故かずっと笑っていた。
探偵さんを家にあげてお母さんに言われた通りお茶を出した。
そう言って探偵は一口お茶を飲んだ
私はどうしても、この探偵さんと話がしてみたかった。
ただ、本当に、なんとなく喋ってみたかった。
その時に出たのはこの質問だった。
探偵さんはまた笑っている。
けれどなんでこんな事いきなり聞いたんだろうっていう顔をしてる。
そして、何かわからないけど私の中で何かが音を立てて崩れて新しい何かを作り上げようとしているのがわかった。
程なくするとドアが開く音が聞こえた
お母さんが帰ってきてからは、探偵さんとお母さんがずっと喋っていた。
美麗は邪魔はしない様に二階へと行くが、探偵の事が気になって聞き耳をたててある程度聞こえる場所に自然といた。
美麗は一階へと降りてきた
そう言って美麗と探偵は外に出る
探偵はある場所を指しながら言う
探偵が指したのは、家を出て少し歩くと着く丘のある公園だった
2人はたわいもない話しをしていると公園に着いた
椿はそう美麗が言うと少しムッとして、機嫌の悪そうな顔をした
そう言うと椿は美麗の頭を満面の笑みをしながら軽く撫でる。それが、終わると美麗に背中を見せながら手を振り帰っていった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。