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2022/01/09

第6話

漏瑚様は負けないです!
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
さて・・・。
これから君は
《五条悟》と戦うわけだけど
心の準備はできているのかな?
車が滅多に通らない
まわりを山に囲まれた道路。

あと数分で《呪術師最強の男》━━、
《五条悟》が乗った車がここを通る予定だ。

今夜は満月のおかげで
あかりがなくても全く困らない。

道路が見下ろせる近くの崖にやって来た
漏瑚達に
夏油は昼間と同じ様に
ニコニコと笑顔を見せる。
漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
心の準備ぃ?
何をぬかすかと思えば・・・。
五条悟は必ず殺す!
夏油よ!約束通り
獄門疆は儂がもらうぞ・・・!
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
もう勝ったつもりでいるんだ?
昼間も言ったけど
甘く見ていると死ぬよ
夏油の言葉に
漏瑚はもちろんのことあなたも
不機嫌そうな声を出す。
漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
儂が死ぬとは
笑えん冗談だな
あなた

そうですっ!!
漏瑚様は負けないですっ!!!
漏瑚様は
いっっっっちばん!!!
強いですっ!!!!

五条悟は物凄く強いと夏油は言う。

《呪術師最強》━━。
今まで何人かの呪術師に会ってきた
あなたには
それがどれ程強いのかわからない。
けれど、どんなに強くても《人間》が
自分の隣に立つ大好きな
漏瑚に勝つことなんて
どう考えてもありえなかった。

漏瑚はどんな時もカッコいいし
仲間の中で一番強いとあなたは
思っている。

━━漏瑚様が負けるなんて、ない。

自分達《呪い》こそが
《本物》の《人間》だと
漏瑚はいつもあなたに
言い聞かせていた。

《偽物》の《人間》が
《本物》の《人間》に、
それもその中でも一番強い漏瑚に
勝つなんて
雨雲から雨じゃなくて
甘ーい飴玉がふってくるくらい
ありえないこと。

あなたは木にもたれ腕を組む
夏油を精一杯の抗議の意をこめ睨み付けた。

昼間は《良い人》だと思ったが
やっぱりこの人間は嫌いだ。
夏油は大好きな漏瑚を、
そして自分達《呪い》を
《馬鹿》にしているのを
どこか感じるのだ。

あなたと漏瑚の鋭い視線を
物ともせず夏油は背を向け歩き出す。
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
来たよ
崖下の道路を顎でしゃくる夏油。

見れば黒い車が一台、
近づいて来ている。

━━あの車に、
《五条悟》が・・・。

あなたはゴクリと唾をのみこんだ。

漏瑚様が《絶対》に勝つ。

《絶対》に漏瑚様は負けない。
あなた

漏瑚様ぁ・・・

漏瑚の勝利を信じているが
何故か行ってほしくないとあなたは
無意識に彼の腕に抱きついた。

行けば何か悪いことが
起こる気がしてならない。
漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
くっつくな・・・!
そんな顔をせんでも
さっさと終わらせてくる
あなたの不安気な顔を
自分と離れるのが嫌だからだと
解釈した漏瑚は
彼女の首根っこを掴むと
花御の方に放り投げ
高く空へと跳んだ。
あなた

漏瑚様・・・っ!!

花御(はなみ)
花御(はなみ)
『あなた・・・、
落ちると危ない』
花御の右手に抱かれながら
あなたはただ空へと跳んだ漏瑚に
届かない腕を伸ばすしかなかった。