無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

133
2021/09/23

第4話

和みのカフェレストラン
あなた

じょーごさまっ!
漏瑚様は何飲むですかっ!?

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
ええいっ!!
五月蝿いぞっ!!
あなたっ!!
自分の腕をグイグイ引っ張るあなたを
漏瑚は怒鳴りつける。

話し合いも終わり
さっさと帰ろうとした漏瑚達を
夏油は呼び止め言ったのだ。

「せっかくだから
飲み物ぐらい飲んでいかないかい?」

「何を馬鹿なことを」
そう言おうとした
漏瑚をあなたの嬉しそうな声が遮った。

「あなた!飲み物飲みたいですっ!」

「だろう?
可哀想に《どこかの誰かさん》のせいで
あなたは美味しいものを
食べられなかったからね。
せめてドリンクバーくらいはと
思ったんだよ」

チクリとした夏油の言い方に
舌打ちしながらも
漏瑚は仕方なく椅子に座り直す。

夏油にあなたを任せて
帰ってもいいのだが
未だ得体の知れない男と
あなたを2人きりにするのは
どうにも気が進まなかったからだ。
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
ゆっくり選んでおいで
気を利かせ
誰も入ってこないように
店の入り口に閉店の札をかけてきた
夏油は近くのソファーに座る。
あなた

はーい!
陀艮様っ!花御様っ!
行きましょー!

元気に返事をして
あなたは花御と陀艮を連れて
ドリンクバーに向かった。
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
あの子あなた・・・。
人間の体に《呪い》が
入っているのかな?
ニコニコと笑う夏油。
出会ってから彼は
漏瑚達に対して柔和な笑みを絶やさない。

━━胡散臭い。

人間は総じて嘘つきで気に食わないが
目の前にいる男を見ていると
正にその体現といったものを感じる。

自分達呪いに協力すると言ってはいるが
夏油の真の目的は分からない。

初めてあなたが夏油に会った時
ひどく怯え近寄ろうとしなかったが
彼女は本能的に夏油から
危険なものを感じとったに違いない。

あなたの本能は間違いではないと
漏瑚は思う。

━━コイツ夏油は信用してはいけない。
漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
・・・だったら、
何だ?
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
いや、少し気になってね。
人間嫌いの君が
《人間の体》を持っている呪いを
近くに置いているなんて、さ
漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
勘違いするな・・・っ!!
アレあなた
勝手についてきたのだっ!
好き好んで
置いているワケではないわっ!!
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
ふぅん・・・。
そのわりに君に
物凄くなついているようだけど?
漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
黙れ・・・!
それ以上ぬかすと
焼き殺すぞ・・・っ!!
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
ハハ・・・ッ!
怖いなぁ
あなた

漏瑚さまー!
飲み物持ってきたですよー!

険悪なムードを引き裂くように
トレイを持った
あなたが幸せオーラ全開で戻ってきた。

自分の分と
漏瑚と夏油の分も持ってきたらしく
トレイには2つのグラスと1つの湯呑みが
のっている。

一緒に戻ってきた花御と陀艮も
手にグラスを握っていた。

その姿が何とも間抜けで
とても人間達に恐れられる呪いの姿とは
かけ離れていて漏瑚は脱力してしまう。
あなた

はい!漏瑚様!
漏瑚様は温かいお茶で、
夏油さんは冷たいコーヒーで
良かったですか?

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
儂は、いらんと・・・っ!
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
ありがとう。
丁度冷たいものが
飲みたかったんだ。
あなたは気が利くね
夏油に褒められたあなたは
「えへへ」と嬉しそうに笑った。

優しい夏油にだんだんと
懐柔され始めているあなたの姿に
漏瑚はグツグツと頭の火山を滾らせる。
夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
あなたは
何にしたのかな?
あなた

あなたは
メロンソーダにしましたですっ!

色々な飲み物がたくさんある
初めてのドリンクバーは
とても魅力的なものだったのか
キラキラした瞳で自分のグラスに入った
メロンソーダを見つめているあなた。

夏油傑(げとうすぐる)
夏油傑(げとうすぐる)
スープバーというのもあるんだよ。
美味しいスープが飲めるヤツ。
それを飲み終わったら
試してみるといい
あなた

となりにあった機械ですね!
はいです!
あなたスープバーも
飲みたいですっ!

人間の世界に興味もない漏瑚は
もちろん
この場所に詳しくはない。

自分と違い、
慣れている夏油の話を
うんうんと頷いて素直に聞いている
あなた。

━━面白くない。

漏瑚はあなたの持ってきた
熱い茶を一気にグイッと
飲み干した。

それに気づいたあなたが
「あ!」と声を出す。
あなた

漏瑚様、
喉かわいてたですねっ!
あなたまた
持ってくるですっ!

漏瑚の湯呑みを持ち素早く
あなたは
ドリンクバーに走っていってしまった。
漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
おい、あなた・・・っ!
別におかわりが
欲しかったわけではないのだが
夏油と話していても
あなたが
自分のことをちゃんと見ていたのかと
漏瑚は少し口元が緩んでしまう。

しかし夏油のニヤニヤした視線を感じ
すぐに表情を引き締めた。

仲間の真人もそうだが
夏油に
自分があなたに甘いと知られれば
何か面倒なことになると察したからだ。

漏瑚の気持ちも知らず
あなたは
彼の為に熱いお茶をいれ、
ついでにスープも選んでいた。