第26話

25話
718
2020/02/24 04:03




その瞬間、私の心臓がどくどくと鳴るのが分かった。



私のことを逃がす気がないような瞳に呑まれそうだった。




『あ、あのっ…………』




何か言わなくちゃ、そう思って口を開く。




でも、そんな私を見計らい じょんぐく君 はふっと笑うと



🐰「苦しいでしょ?」



『………え?』



🐰「苦しいでしょ、それ。」



そう言ってじょんぐく君を心臓のある位置に手を置く。




その瞬間隣にいた ゆんぎさん は慌てたような口調で




🐭「おいお前!!」


と、怒鳴った。



🐰「あ〜、、そんなに怒らないでよ?笑」



🐰「僕はあくまでもこの子にしか用が無いのだから。」



いきなりそう冷たく じょんぐく君が言い放つ。



🐰「さ、行こうか。」




そう言って私の手を掴む。





こんなの、、こんなのじょんぐく君じゃない………





🐰「僕じゃない……って思ったでしょ?」




『え……』




🐰「そうだよ。僕、本当はこんな人なんだ。」




🐰「君の事は用が無くなればすぐに返すつもりだよ。」




🐰「だって君は、、」




















こうでもしないと僕の事なんか見向きもしないだろうから。







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