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第14話

またな

それからしばらくして

俺は家に帰る日が来てしまった。



その日の朝は

いつかの朝のように海岸に並んで座って

今度はカップルみたいじゃなくて…



「チルチル、今日で帰るんだよね…」


柑奈がぽつりと呟く


「ん、そーだよ。
柑奈ももーすぐ帰るんだろ?」


「…そ〜ね。」


「なに?寂し?」


「寂し…くないし?」


ぷーっとほっぺたを膨らまして

強がる姿は可愛いけど

離れたくないって思わされる。


「強がっちゃってさ〜?」


「強がってないもん」


「へ〜ぇ。俺は寂しいけど…。」


「…っ〜///」


「まぁ、予定空いたら連絡して?
そしたら俺も空けるから。」


「…。」


「ねぇ。なんか言ったらどーなの,柑奈?」


「…。」


「おーい。」


あまりにも返事がないものだから

海に向かって口を尖らせる柑奈を覗き込むと

不意に唇が触れた。


「っ……浮気しちゃだめだから。」


顔を真っ赤に染めた柑奈は

意思の強そうな目で見つめてくる。

うん。確かに意思は強そうな目なんだけど

顔が赤いせいでイマイチ気迫に欠けて

そんな姿がまた愛らしく思える。


「するわけねぇだろ、バーカ。
お前こそ、浮気すんなよ?」


「っしないわよ!」


「どーだか?」


「ちょっとは彼女を信用しなさいよ!」


「わかってるって。じゃあ…またな?」


そういってチュッと短いキスをして背を向けた。

正直、恥ずかしかったからその後顔を

見られたくなかったからな。 うん。

柑奈がどんなアホ面してるか見たかったけど


これからしばらく会えなくなるだろうし…。


あれくらい、いいよな。