第2話

1*
221
2018/12/19 05:10
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君と初めての待ち合わせ場所へ プレゼント バッグに入れ

Ring Ring... 鐘が鳴る

白いコートを着た君が笑ってる 駅の階段の下で

Tick Tack... 今日が始まるよ

何度も夢に見てた 君との近い距離が

嫌なこと 悲しみ全部溶かした

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今日は君と初めてのデートだ。



楽しみと緊張のあまり、少し早く来てしまったかも....



俺はバッグの中に手を入れ小さな箱を指でそっと撫でた。



うん、大丈夫。ちゃんとある!



...なんて確認したのはこの場所に着いて何回目だろうか?



気分を落ち着かせようと1度深呼吸をする。



すると遠くの方で軽やかな鐘が鳴っているのに気がついた。














クリスマスだ。















「大毅くん!」



君の声が聞こえた。



鼓動が速くなるのが分かる。



ざわざわとした駅は白いコートを着た君で輝いたように見えた。



時計を見ると約束の時間。













「おし、行こか!」










まだ少ししか歩いてへんのに、話題が見つからない、



君と並んで歩くなんて、それだけでも夢のようで。



話題なんて考えても無かった。



俺はこうやって歩いてるだけで十分やけど、



それだけじゃデートじゃねえしな...

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