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君と初めての待ち合わせ場所へ プレゼント バッグに入れ
Ring Ring... 鐘が鳴る
白いコートを着た君が笑ってる 駅の階段の下で
Tick Tack... 今日が始まるよ
何度も夢に見てた 君との近い距離が
嫌なこと 悲しみ全部溶かした
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今日は君と初めてのデートだ。
楽しみと緊張のあまり、少し早く来てしまったかも....
俺はバッグの中に手を入れ小さな箱を指でそっと撫でた。
うん、大丈夫。ちゃんとある!
...なんて確認したのはこの場所に着いて何回目だろうか?
気分を落ち着かせようと1度深呼吸をする。
すると遠くの方で軽やかな鐘が鳴っているのに気がついた。
クリスマスだ。
「大毅くん!」
君の声が聞こえた。
鼓動が速くなるのが分かる。
ざわざわとした駅は白いコートを着た君で輝いたように見えた。
時計を見ると約束の時間。
「おし、行こか!」
まだ少ししか歩いてへんのに、話題が見つからない、
君と並んで歩くなんて、それだけでも夢のようで。
話題なんて考えても無かった。
俺はこうやって歩いてるだけで十分やけど、
それだけじゃデートじゃねえしな...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。