第46話

第一章 第22話「身勝手な目的の本質」
405
2024/02/29 06:06
俺もライラもオーラに依存してる、
だからオーラを俺もライラも使用出来ないようにした。

けどこれだけだと俺が有利すぎる、だからミールも模写体も、誰も介入しないようにする。

これでイーブン、なんなら俺が不利になる。
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
…新法……総喰支配もくぐり抜けるんだ、
パト・ディカイオス・エウレカ
よく言うだろ?
窮地の時は自分が信用してる技を使えって。
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
今僕は信用してる技を使えない状況だけどね!
新法を使ったと同時にシャロムからもらった結晶が解除された、
まあオーラが使えないなら当然か。

まあつまり、お互い生身で殴りあってる状態だ。

俺の予想は当たってた、やっぱりこいつ、近距離が弱い。
地球規模で見たら確かに強いけど、帝国で鍛えられた俺なら耐えられるレベルだ。
正直、俺も骨折とかが完治した訳じゃない、
まだアバラと左腕は骨折してる。

けどライラはその俺にすら追いつけてない、
しばらく殴り合いをしてたから気づいたけど、
これは身体的なものじゃない。
パト・ディカイオス・エウレカ
お前、全知叡天支配を乱用しすぎて
判断力鈍ってんだろ。
パト・ディカイオス・エウレカ
殴られ慣れてるからリカバリーは早いけど、
その次の一手が遅い。
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
……ッ
ライラは悔しそうな顔をした、
負けず嫌いなのか、?

正直、ライラの攻撃は遅い、肉眼でも追える、
このまま俺が馬鹿やって体力切れで倒れない限りこいつの勝利は見えない。

こんな戦況誰でも読めるし…花澄のところに行った方がいい気もするけど、意地なのか?


…そして、
パト・ディカイオス・エウレカ
…お前、このまま呆気なく終わるぞ。
俺はライラを押し倒し、首に全体重を掛けた。

模写体を倒した時と同じやり方。
さっきまであんな禍々しい気配をまとってたのに、
新法を使った途端これだ、
なにか策がある、そう思ってしまう。
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
…結局、僕の復讐劇は失敗に終わった、
それだけだよ…
パト・ディカイオス・エウレカ
そもそもお前、今回の件、
復讐が目的じゃないだろ。
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
……え?
ライラは目を見開き、焦ったような顔をした。
それと同時に、俺はライラの首を絞めるのをやめて話した。
パト・ディカイオス・エウレカ
復讐を本気でしたいなら俺や模写体なんて
とっくに殺してるし、花澄も洗脳してるだろ。
パト・ディカイオス・エウレカ
なのに手加減してるし、花澄の周りのオーラも
花澄が死なない程度に調節してた。
パト・ディカイオス・エウレカ
お前の真の目的は俺らに罪悪感を
与えないように"復讐"って称して、
姉の後追いをしようとしてた、だろ。
姉の存在を俺に知られて焦ってたのは
この本来の目的がバレる可能性があったから。

よく考えればヒントはいくらでもあったな。
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
…分かってるなら殺せばいいのに。
パト・ディカイオス・エウレカ
俺はお前の自殺を手伝う気は無い、
あくまで俺がお前を倒したのは花澄を救うためだからな。
俺は立ち上がり、花澄の元へ行こうとした。

花澄が意識を戻したなら早く話したい、寄り添ってやりたい。
何度も挫折した、ライラの押しがなければ俺は花澄を裏切ってた。

それでも、勝ったんだ、花澄に合わせる顔はあるはずだ。
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
行くならせめて傷治してよ、
パト・ディカイオス・エウレカ
オーラ使えないんだぞ、知らん!
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
え、嘘、新法って解けないの?
パト・ディカイオス・エウレカ
24時間はこのままだ、
元はと言えばライラが原因なんだし我慢しろ!
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
最悪…ってか僕の名前いつ知ったの?
自己紹介してないよね?
パト・ディカイオス・エウレカ
花澄の世界の奴から聞いた、
ライラ・ロンリネスだろ、お前。
パト・ディカイオス・エウレカ
ん……フルネームって…
ホビット族ってことはこいつ魔人族だよな?
魔人族の契約方式って…真名開示式だ、
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
…ッねえ最悪!王子様と契約する気とか
サラサラないんだけど!
パト・ディカイオス・エウレカ
俺も契約する気なんか無い!
花澄誘拐したやつを現実世界に出すとかろくなこと起きそうにないしな!
ライラ・ロンリネス
ライラ・ロンリネス
……はぁ…とりあえずお姫様のところ
行ってきてよ…
パト・ディカイオス・エウレカ
言われなくてもそうするつもりだ。
俺は階段を急ぎ足で降りて、花澄の方へ向かった。

空気が緩くなった気がする…
……ライラが従属か…
パト・ディカイオス・エウレカ
……ッ誰だ?
階段を下りると、真っ先に目に入ったのは
紫色の髪の女の子だった。

後ろ姿だけど、シャロムととても似てる、?
??
…パト様か…こんにちは、
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
私はアイン・ホロウ、
瑞園ステルテエデン】最高責任者 シャロムのもう一つの人格。
 

模写体…大罪の権化みたいな性格ってどこ情報だよ、
確かに目つきちょっと悪いけど全然忠誠心あるしフェアより全然マシだろ……

背はシャロムより小さい、?
プライド高そうだし絶対言ったら殺されるな…やめとこ、
パト・ディカイオス・エウレカ
…なんでアインが今ここに?
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
…花澄様のサポート、
今、花澄様は思考がまとまってないから…
模写体に取られたけど…(ブツブツ)
絶対愛重いタイプじゃん、触れないでおこ。
パト・ディカイオス・エウレカ
…思考がまとまってない…か、様子を見せてくれ
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
…うん、…って言ってもすぐそこに居るけど。
俺はアインの向いた方向を見た。

そこには寝てるのかどうか分からない模写体と、
複雑な表情をしてる花澄が居た。


花澄のオーラの波動は異様に静かで、揺れてなかった。

無我の境地 の状態と凄く似ている、
花澄の心情が読み取れない…花澄は何を思ってるんだ?

プリ小説オーディオドラマ