第47話

第一章 第23話「追憶」
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2024/02/11 08:00
ライラ過去編中 〜 花澄side.
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
……ッどこ…ここ…?
目を開けると、一面中お花で覆われている、
空気が澄み切っている場所に立っていた。

いるだけで心が浄化されるような…綺麗な世界……

…私、確かライラさんのお話を聞いてた気が…、
そういえば体の痛みもないし…
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
…しゃぼん玉?
辺りをキョロキョロと見渡してると、
ふわふわと私の周りを飛んでいるしゃぼん玉のようなものが目に入った。

誰かがどこかで吹いてるのかな?
でも、人の気配は全くしないし…と思ってたら、
しゃぼん玉の中に模様?があることに気づいた。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
……
しゃぼん玉の模様のようなものは…
やけに嫌悪感を感じるものだった。

その模様は私の過去の記憶、
しかも幼稚園の頃、仲がいいと思ってた子に
もう遊ばない、と直球に言われた時の。

他にも無数のしゃぼん玉が飛んでいた、
どれも模様が書いてあって、全部私の記憶だった。


孤児院の先生に陰湿な嫌がらせをされた時。
小学校の頃親友だよって約束を結んだ子に
影で悪口を言われてて、最終的にいじめに発展した時。
学校の先生に相談しても無視された時。
忘れかけていた記憶まで鮮明に思い出させられる。

自分はずっと独りだったって思い知らされる。
??
……花澄様。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
…ッ!?
突然、私の目の前に紫髪の人が現れた。

風ひとつたってない、気配なんて無かったのに…
??
…警戒しないで、
私は花澄様をこの上無く愛してる、傷つける気なんて一切無いよ。
……愛してる…、一番嫌いな言葉。
この言葉を言った人みんな私から離れていった。

最初から期待してないしいいけど。
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
私はアイン・ホロウ、花澄様の従属の一人。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
……従属、?
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
正直時間が無いから細かいことは省くけど、
花澄様の中には世界があって、私はその住民。
ここにいる限り安全は保証するから質問はまた今度。
…世界……メリアさんが確か言ってた気がするけど、
まだ開花してないんじゃなかったっけ、?
まあいっか…

それより時間が無いって…
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
単刀直入に言うけど、花澄様には今から、
この世界の従属二人を倒してもらわなきゃ行けない。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
……え…?
私は自分の耳を疑った。

その従属?の人に何もされてないはずなのになんで倒さないとなんだろう…
それにその人を倒せるほど力なんてあるわけないし…
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
花澄様の精神は今崩壊寸前、
だから花澄様は花澄様の
精神を司ってる「森人エルフ族」と
知能を司ってる「獣族」を
一体ずつ倒さないと感情が無くなる。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
……その方達が可哀想ですよ…
その人達の命を摂るなら私の精神が壊れた方が…
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
そういう考えのせいで精神壊れてるんだよ、
相手は倒されることを了承してるし、
時間は限られてるんだから行くよ。
アインさん?は私の手を引っ張って
強引にその人達の元へ連れて行こうとした。

けど、私はアインさんの手を振り払った。
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
…何して……
アインさんは驚いたような、悲しんだような…
そんな感情が入り交じった表情をした。

申し訳ないけど、こうでもしないと私は無理やり
無関係な人を倒すことになってた、
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
…私は他人の犠牲を払ってまで
自分の問題を解決したいとは思わないです、
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
それに…説明不足が過ぎますよ…、
そもそもここはどこなんですか、?
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
…ここは花澄様の精神世界と
世界…【瑞園ステルテエデン】の狭間だよ、
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
…精神世界……ですか、
確かに意識してみれば1面中のお花が天理眼を使ってる時の景色と似てる…

しゃぼん玉に私の記憶が入ってるのもそういうこと、?
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
お願い、呑気にしてる暇無いの、
突っ立って無いで早く…
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
……アインさんはなんでそこまでして
私の精神を壊したくないんですか?
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
言ったら倒してくれるって約束するなら言うよ。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
…それは理由次第ですよ、
私個人の問題なら倒せないです…、
他人のせいにして責任放棄してるのはわかってる、
けど…今は頭がこんがらがってて怖い、

新しいことになれてない私には…
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
理由は確かに花澄様個人の問題だよ、それは認める。
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
けど、花澄様の精神が壊れたらパト様や
この世界の従属全員が悲しむ、
花澄様はパト様を悲しませたいの?
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
花澄様が今から倒す従属達も、花澄様の精神が
壊れるのを阻止できるなら本望って思ってる、
出来るだけ花澄様が負担にならないように私も手助けする。
アインさんは俯き、声を震わせながらそう言った。

私が優柔不断なせいでまた悲しませてる…

アインさんが最初に言ってた言葉、「愛してる」…
信用出来ない言葉だけど…それを信じるなら、
私を好いてくれてる人を傷つけることはしたくない…
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
…分かりました…、私に出来る限りはやります…
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
ッありがとう…それじゃあ転移するね、
私から離れないで。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
はい…、
アインさんはとても嬉しそうな顔をした。

……これで、良かったのかな…


私が自問自答してると、アインさんが私たちの周りに
オーラを張って転移をした。

今度はしっかり掴んどかないと…
二重で誘拐とかされたらやだ…
瞬きを一度したら景色が変わっていた。

アインさんも隣にいるし…転移は成功したのかな、?
…空気が美味しい…周りが木々に囲まれてる、

キョロキョロ見渡してたら、赤い屋根の小屋があった。
アイン・ホロウ
アイン・ホロウ
花澄様は待ってて、引っ張り出してくる。
_姫柊 花澄@ひめらぎ かすみ_
姫柊 花澄ひめらぎ かすみ
……え、?
アインさんはそう言って家の中に入っていった。

引っ張り出すって…なに、?

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