第9話

𓆤
974
2020/04/15 15:05



メンバーからのスキンシップが増えてきた分、他の女性スタッフからの嫌がらせも増えてきた。




嫌がらせしたくなるのも無理はない。




地味なモブ女が何故だかちょっかいかけられてるのだから。




それもこれも、全てこの体質のせいだ。






今週で2回目だ。中身をぐちゃぐちゃにされた化粧品の入ったポーチをゴミ箱から見つけるのは。










もっと普通に仕事できてたかもしれないのに。






ゴミ箱の前でしゃがみ込んでいると、上からバサリと何かが降ってきた。




『わっ!?』



JM「ふはㅋㅋあなたちゃんなにしてんの?そんなとこで」



頭にかけられたのはジミンさんの黒いジャケットだったらしい。


糸目に笑うジミンさん、天使だな。





JM「それ、誰かにやられた?」



私の手元を見て怪訝な表情を浮かべた。流石に気になるよね。





『これくらいでへこんでたらやってられないですよね..私が出過ぎたマネしてるから、当然ですよ。

...すみません心配おかけして』




そうポーチを鞄に突っ込むと、「真面目すぎ笑」と笑われた。




JM「確かに2ヶ月過ごして、あなたちゃんのその甘い匂いに惹きつけられるのは事実だけどさ、
でも俺達目当てじゃなく本当に仕事として働きにきてくれたの初めてだったから」





JM「だからこそ俺達は心を許してるし、まあ内心犯したいって思ってるけど俺達なりに大事にするよ」



『...ありがとうございます?』




良いこと言ったみたいだけど明らかにおかしい用語入ってたよね...?
天使みたいな笑顔浮かべてるけど本当はとんでもない人なのでは..?



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