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第12話

遊び
〈知ってんだよ。キスしてたの〉





ソンウに見られてた。

何で…



〈先生に連れて行かれたあなたが心配で後付けたらさ、その…〉

「あれは私の意思じゃないの。あれはっ…」

〈言い訳は聞きたくねぇ〉

「誤解だから!お願い、信じてよ」



ソンウを傷つけてしまった。

それはよく分かっていた。

だからこそ、信じて欲しかった。

私はそんな気持ちがあった訳じゃないって。

でも、どうして。

信じて欲しくないって思っちゃう自分もいるのは。



〈ごめん。今は、無理…〉



そう言うと、ソンウは走って学校へ向かった。

私を置いて。







ソンウが走り去った後、

私は重い足取りで、ソンウが走った道を辿り

学校へ向かった。



ソンウとは隣の席だから気まずくて仕方ない。


そして、それと同時に気になる事が一つ。

ジョングク先生が私を避けてるような気がする。

いつもなら、何か用事を作っては

私に頼みに来るのに。


昨日の事の誤解も解きたいから、話したいのに…














『はーい、じゃあさよならー』



いつも通り、帰りのHRが終わった。

今先生に話しかけないと話せない。

そう思って、先生の方に向かった。



「先生」

『…』



無視されました。

聞こえなかったのかな?



「先生?」

『…』



完全に無視されてる。



「ジョングク先生!!」

『…何?さっきからうるさいんだけど』



何、この態度。

昨日と全く違う。



「あのっ、昨日の事で…」

『ちょっ、ここで話すな』



そう言ったジョングク先生は少し焦っている様子。



『空き教室行っといて。そこで話す』

「あっ、はい」



心做しか余裕のないジョングク先生を

不思議に思いながら

空き教室へと足を進めた。






















『昨日の事、あれ、遊びだから』



そうジョングク先生に伝えられたのはさっき。



『遊びでやったのに、本人も他の子も本気にしちゃって、本当に学生は困るわぁ』

「えっ、遊び…?」

『そ。遊び』

「本当に…ですか?」

『本当だよ』



心が、何かロープみたいな物でぎゅっと縛られてるみたいに痛い。

そして、喉が苦しい程痛い。

そして、目から悲しみの象徴である涙が。



『泣かれちゃ困るよ』

「…ひどいです」



今、やっと分かった。

私は先生に心を奪われてる。



『そう。俺は酷いよ。だからやめな。俺を好きになるのは』



先生はずるい。

人の心を奪って、虜にしたまま

人を突き放す。







『君は俺を好きになっちゃいけないの』



その言葉が深く胸に刺さる。