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第20話

きっと叶わない



逃げても何もならないことは分かってる。


でも、あの場所にいるのは辛くて仕方がない。






ピコンッ





携帯の通知音が鳴った。

画面の名前は「ソンウ」の文字。



トーク画面の一番下の新着メッセージは



“今どこにいる?”




優しすぎるよ。ソンウは。

私の好きな人が

自分ではないことを知っていながら

素直に応援してくれて

辛い時にはいつもそばにいて話を聞いてくれる。

私は何度も何度も助けられて、救われてる。



でもそれじゃあ同じことを繰り返すだけだから。

いつまでも頼ってしまうから。

この恋は私の問題であり

ソンウに無理をさせる問題ではない。



もうこれ以上、頼っちゃだめだ。



「私は大丈夫だよ。少し一人でいさせて欲しい」



私はどこまでもわがままが過ぎる。

でもソンウなら分かってくれるはず。

このわがままが

私が自分を変えようとしていることを。



私は信じるよ。











ピコンッ



またメッセージの着信音。



“俺ってそんなに頼りない?”



違う。

そんなわけない。




ピコンッ




続いてまた着信音が鳴る。



“でも一人で頑張るなら影で応援する”

“でも辛かったらいつでも言えよ”



ありがとう。

その言葉しか出てこない。

本当に本当にありがとう。



「ありがとう。頑張る」



そう送ると、私は携帯を閉じた。












~ソンウside~




俺の片思いは

いつかは叶うって思ってた。

いつも一緒にいて、ふざけて

あなたのことを1番知っていたから

あなたの彼氏は俺だって

どこかでずっと思っていたのかもしれない。



でもあの先生が来てから

あなたは先生に恋をした。

俺はかなり焦った。

でもあなたを目には先生しか映っていなくて

俺のことは幼馴染の枠の中。

恋愛対象には程遠かった。



でもどこかで希望を持っていた。

多分また俺に振り向いてくれる。

今度は恋愛対象として。


でもその思いは叶わなかったみたい。





あなたが多分俺に振り向いてくれないことは

自分でも分かっていた。

だって何年一緒にいると思ってんだよ。

さっき来たメッセージだって

あなたはもう一人で頑張るって決めたから

このメッセージが来たんだろ?



あなたのことを1番知っているから

俺は素直に応援するよ。

それがあなたの後悔しない方法なら

俺は君から手を引く。






この片思いに終止符を打たなければいけない。

幼馴染に戻らないといけない。

でも思いは溢れ出てくる。



だからもう少しだけあなたを

好きでいていいかな。








この恋に俺は「안녕」なんて出来ないから。