放課後の学級委員会。
『よーし、始めよ』
なんかだらだらぁとした雰囲気で始まる。
『とりあえず、自己紹介』
と、丸投げしてきた先生。
誰も最初に出る人いなくて、沈黙。
『みんな積極的ないなぁ。じゃあオンくんから』
と、まぁ強制的に私たちのクラスからだよね。
〔オンソンウです。よろしくお願いします〕
『はい、次キムさん』
「キムあなたです。よろしくお願いします」
『んじゃ、キムさんの左隣の人から順番に』
と、ひと通り自己紹介が終わった。
『んじゃ今日はこれで終わりー』
“えっ?”
『まあ一応担当だし、名前くらい知っとかなきゃいけないでしょ?』
どこまでこの人適当教師なんでしょうか。
『じゃあかいさーん!お疲れ様』
と言うと、足早に先生は空き教室を出ていった。
今日一日の先生の印象。
適当教師。
『あっ、キムさん。ノート見た?』
「はい」
『次から直してね』
あなた適当じゃないの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。