第13話

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2018/03/24 06:11

ジョングク先生と別れた後も

一向に涙は止まらない。


そして体が脳が動こうとしない。

ただこの場所に立ち尽くしているだけ。







ポツポツ…


目から溢れてくる水分とは違う水分が

私の頬を濡らした。






今日、傘持ってきてないや。


まぁでも、私が風邪をひいたところで

誰も困る人はいないだろうからいいや。







雨は最初は穏やかに落ちていたはずが

気づけば、激しく体に打ち付けていた。



「…っはは、あははっ…」



自分が惨めすぎて、笑っちゃうよ。

でも、涙は止まらないんだね。





激しく打ち付ける雨も

私に罰を与えているのかな。

























不思議だ。



体に打ち付けていた雨が急に気配を失くした。

でも、目の前の光景は雨が地面を打ち付けている。



そう考えているのもつかの間。


後ろから誰かの温もりを感じる。



〈…何やってんだよ。こんなとこで〉



聞き覚えのある声。

聞いただけで分かる声の主。



〈…ほんと、どこまで世話焼かせるつもりだよっ…〉





ねぇ神様。


あなたはどこまで意地悪なの。

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