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第19話

たまご蒸しパン



先生は病院へ運ばれ

何とか一命を取り留めた。



まだ目は覚ましていないけど



「早く、目、覚ましてよ」



この前まで鬱陶しいくらい付き纏ってきた先生が

静かにベットで寝てるから変な感じ。


私だって調子が狂う。








「お腹空いた…」



かれこれ4時間も病院にいるから

お腹が空いてきた。

お昼ご飯も食べてなかったからかな…


先生が目を覚ます前にご飯済ましちゃおう。

そう思って病院内のコンビニへと向かった。







「先生って何が好きなの…?」



こんなにも好きなはずなのに

好きな食べ物も知らないなんて…

自分に自分で呆れながらコンビニをまわる。



「そう言えば!!」



ラーメン屋での出来事を思い出した。

確か先生は

私が好きな温玉塩ラーメンを頼んでいた…

つまり、たまごが好きなのか!!!



「んー、じゃあこれにしよう!」



たまご蒸しパン2つとスポーツドリンクを手に

レジを済ませ、病室へ向かった。



「喜んでくれたらいい、かな…」



そんな風に思ってしまう私は

先生にとても溺れているみたい。

あの時の傷へのキスは

嘘じゃなく本当だと信じているからかも知れない。





楽しみとうきうきした気持ちで

病室のドアの前へと立った。

不自然なのは閉めたはずのドアが空いていること。





その時だった。




〔グクったらほんとたまごが好きなのね〕

『いいだろ。腹減ってんの』



目の前に映るのは

さっきまで寝ていたジョングク先生が

美味しそうにたまご蒸しパンを頬張る姿と

どこか見覚えのある女の人だった。





私はコンビニの袋をその場に投げ捨て

その場から逃げた。