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第1話

兄の忘れ物
31
2021/07/04 13:07
私、木葉和奏は毎朝幼なじみの角名倫太郎と登校している。





小さい時から変わらない倫太郎。






けど、ひとつ変わったと言えば中学生になってからモテはじめ一緒に登校してると女子からの視線が痛い痛い…






まー、別に気にしてないけど。






いつも通り、学校につきクラスに向かう。






クラスも倫太郎と同じだ。







クラスまで一緒に行って席はバラバラなので離れる。








机の上にカバンをおろすと、いつもはない違和感を感じた。




和「(なんだろ…)」




カバンをひらけると…




和「あ、おにーのバレーシューズだ」




そこへ、準備が終わった倫太郎がきて私にこえをかける。






倫「わかな、どーしたの。」

和「おにーのバレーシューズが入ってた」

倫「なんで。」

和「知らないよ。間違ったとか?」

倫「お兄さん今日、部活あるの?」

和「たぶん、ある…?」

倫「放課後、届けに行きなよ、バスで。」

和「バス代なんて持ってないよ。」

倫「バス代くらい貸してあげるよ。」

和「いいよ。悪い」

倫「いーよ。」

和「…ん、ありがと。」

倫「はいはい」







放課後








倫「今からお兄さんとこ行くんでしょ。」

和「そーだよ。」

倫「バス代持った?」

和「朝、りんたろーから貰ったじゃん」

倫「覚えてたんだ。えらいじゃん」

和「当たり前だわ」

倫「気おつけろよ」

和「ん。ありがと。明日お金返す」

倫「いーよ。いらない。」

和「んーん。返す。借り作んの嫌だ。」

倫「あーそ。」

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