涼介side
俺は、幼い頃から、ずっと、この26年間、愛されることなんてなかった
家族にも、友達にも、何もかも
でも、そんな俺でも、心から、愛してくれる人に出会うのだろうか···
そう思ってた
彼女は、同僚で幼馴染みの、西浦あなた
お節介で、世話焼きな彼女
俺は、そんなあなたがずっと好き
····でも、こいつには····
そう、こいつには、婚約者がいる
しかも、社長の息子
俺には叶いっこない、そう思ってた
ある日の休憩時間
ため息をついて、机に前のめりになっているあなたを見つけた
そう、あなたは、嘘をつくとよく、目をそらす
これは幼い頃からずっと、変わらない
幼馴染みでもあり、あなたをずっと見てきたらわかる
このとき、あなたがなにかに苦しんでいるのは、なんとなく悟った
でもまさか、あんなことだとは、思わなかった
そして夜、俺は、あなたより先に仕事が終わったから、いつもの小料理屋で待ってた
この人は、ここの店主の早希さん
俺のよき相談相手でもある
確かに、俺はあなたが好き
でも、、、、
ガラガラ)
そして生が入って、いつもの恒例行事をする
そしてお酒を飲み始めて、何分後かには、
あなたは、なんかあったときは、こうやってすぐべろべろになっちゃう
それを止めるのは
いつだって、俺だった
でも、こいつは、もうすぐ人妻になっちゃう···
それが、苦しい····
すると、さっきまで別人のように飲んでたあなたが····
いきなり真剣な顔になって話し出した
あなたが、仕事を、やめる····?
···俺は、誰よりも知ってる
あなたが、誰よりも仕事熱心で、この仕事が大好きだということを
だって、俺が近くでずっと見てきたから
やめてほしくない、じゃないと、
俺が困る
俺に、なにかできることはないだろうか···
よし、決めた
このとき、俺は思った
婚約者が誰だろうと、あなたを守る
そして次の日
俺は知念を呼び出した
いってぇ······
は···?
何でだよ
····え?
~過去~
~回想終了~
知念·····
俺は、知念をおいたまま、あなたを探した
知念がいった言葉も聞かずに
あなたside
はぁ······
ほんとに、これでいいのかな···
でもどっちみち、涼介への気持ちは、忘れなきゃいけない
はずなのに····
どんどん、大きくなってく····
どうしたらいいの····?
え···?この声····
私の、大好きな声だ
ど、どうしよう····
頭がパニック···
ピコン)
侑李····
もしかして····
涼介side
そして夜
俺はふと、3年前にあなたと訪れた雑貨屋さんに訪れた
····まだ、あるかな
それは、3年前も同じように飾られていた、スノードームだった
確か、あなたがとても気に入ってたやつ
俺は臆病だったから、プレゼントすることさえできなかった
あのときの俺は、なにか伝えたいけど、言葉じゃ足りなくて
風の中に答を1人探していた
····今はもう、あのときの俺じゃない
俺は、そのスノードームを買って、あなたがいる場所に向かった
そういって俺は、さっき買ったばかりのスノードームを渡した
するとあなたはきれいに包装をあけていった
····やっぱ、抑えきれねぇ····
俺は思わず、あなたを引き寄せた
俺は、照れてるあなたに優しいキスをした
どこまでもいく、果てないこの空のした
君からの愛が届くなら
もう迷わないから
はい!今回は光菜とANRIからのリクエストで山ちゃん!!
曲はHey!Say!JUMPの「Give me Love」で、カインとアベルみたいにしてみました!!
いかがでしたでしょうか??
是非是非リクエストください!
時間かかりますがかくので!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!