第17話

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2022/09/26 13:06
ないこ
あにきは……多分だけど、ほとけっちの「頑張ってるのに」っていう言葉に反応した……
初兎
!?どういうこと!?
ほとけ
頑張ってるのに…?僕そんなこと言ってたの……?
ないこ
……あにきは歌い手だったころを思い出した。
頑張っても頑張ってもファンは増えず、アンチが増えて。
誹謗中傷によってできた心の傷が…
ないくんは1回口を噤んだ。

静寂が場を包む。
If
……とりあえず、そっとしておいてやればええんやな?
ないくんは静かに頷いた。

まろが倒れた時点で日はかたむいていたため、そとは真っ暗だった。

街灯の無い外は何も見えなかった。

俺たちは各々、部屋へ戻った。


それから数日間、俺たちは必要最低限の会話以外、ほとんどそれぞれの部屋で過ごした。

らびまるは明らかに元気のない俺たちの姿を見て不安そうな顔をしていた。

時々悠くんの部屋の前へ行ってはドアを軽く押し、開かないのを確認して俺の肩へ戻ってきた。


変化があったのは数日後。

部屋の中にらびまるの姿が見えず、俺は部屋を出た。

悠くんの部屋のドアが開いているのが見えた。
初兎
!?
俺は部屋を覗いた。

意外なことに、部屋の中は驚くほど綺麗だった。

悠くんはいなかった。

俺は1階へ駆け下りた。

ソファーには、らびまると遊ぶ懐かしい姿が見えた。
初兎
…悠くん!?!!
悠くんは俺の声に反応し、こっちを見た。

そして嬉しそうに笑った。
悠佑
……
心配かけてすまんな
…w黄色の瞳もええな〜
俺はそのまま悠くんに抱きついた。

俺の声で気づいたらしいメンバーも階段を降りてきて悠くんに抱きついた。
それから、半年が経とうとしていた。

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