第16話

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2022/09/26 11:14
俺たちはまろに連れられて階段を降りた。

リビングにいたはずの悠くんはおらず、ないくん1人、ソファーに腰をおろしていた。
りうら
あにきは?
ないこ
部屋行った……ごめんね
2人とも状況分かってないでしょ?
If
だからないこが謝ることちゃうねんて
しょうがないやろ?
……様子を察するに、ないふは状況を理解しているようだった。
ないこ
……初兎ちゃん怒ってるし……
初兎
……ん?え?
ないこ
目、赤いよ?ごめんね
初兎
え、いやいや。全然怒ってないよ?
If
でも確かに真っ赤やで?
初兎
……なんかおかしくなったんじゃないかな?状況つかめんくて混乱してるから……
りうら
あ~それもあるかもね
ないこ
状況……説明するね
ないくんのその声と同時に、りうらはソファーのないくんの右側に、俺とまろはテーブルの椅子に腰掛けた。
ないこ
まず、スタートは青組の喧嘩
まろの表情が曇った。
ないこ
多分、言い合いの最中ほとけっちが「僕だって!」って言い始めた時から幼児退行が始まっていった
If
……すまんな……
ないこ
まろは悪くないよ
しょうがないことなんだから
If
いや…でも……
まろが俺の方を見て何かを言いかけた。
If
……やっぱええわ
ないくんは俺とまろをちらっと見て話を続けた。
ないこ
「僕だって」っていう言葉で幼少期を思い出した。そう考えるのが妥当だと思う。
その結果、出た言葉が「頑張ってるのに」
その時には完全に幼児退行してた
それを聞きながら、俺は幼少期のいむくんを想像していた。

多分、いむくんは虐待を受けていたんだろう。

頑張っても褒めてもらえなかった……

その時のいむくんは奇病じゃないはずなのに。
ないこ
そしてあにきは……
ないくんがそこまで言ったところで言葉を止めた。

ないくんの視線の先を見ると、階段にいむくんがいた。
ほとけ
あーえぇっと……どういう状況?
なんで僕いむらびと部屋にいたの?
もしかして……また?
てかあにきは?
りうら
ほとけっち……
If
ほとけ……ごめんな
ほとけ
あ~w
やっぱり僕また幼児退行してたんだ
でもあにきは……?
ないこ
……ちょうど今から説明するところ
ほとけにとっては…ちょっと酷なことかもしれないけど……
ほとけ
……僕のせいなの?
ほとけ
ねぇどういうこと??
僕があにきになんかしたの???
初兎ちゃん知ってる??
初兎
……まだ聞いてない…
ほとけ
りうちゃんは??
りうら
俺も……
ほとけ
いふくんは????
If
俺は……
ほとけ
ねぇ教えてよ!
ないこ
……わかった
今から説明するから座って
いむくんが座ったのを見て、ないくんは説明を再開した。
ないこ
あにきは……多分だけど、ほとけっちの「頑張ってるのに」っていう言葉に反応した……
初兎
!?どういうこと!?

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