ラウールside
朝起きたときは発作なんて起きなかった
登校中も発作の予兆なんて一切なかった
それなのになぜ今俺が見ている世界は
こんなにも回って見えているんだろう
ちなみに今は国語の授業中
座学だというのに世界が回って見えている
これは目眩の発作だ
少しでも早く横になりたい
国語の授業さえ終わってしまえば
保健室に行くことができるのに
授業時間はまだ半分にも達してない
担当の先生に
『ラウール。7番の問題解いてみろ』
と指名されたが目眩が酷くて問題が分からない
加藤先生。体調が悪いので保健室行ってきます…
目眩が酷くて保健室に行こうにも誰かの補助が必要だった
耐え難い目眩の発作を耐えしのぎながら保健室へたどり着いた
保健室へたどり着いたときには熱が出てきてしまっていた
ラウちゃん目眩?
後ろからあなた先生が声をかけてきた
はい。目眩が酷くて授業抜け出してきちゃいました…
横になってた方が楽なら無理しないで休んだ方がいいよ
あなた先生に助けられ保健室の中に入ることができた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。