第6話

チハフレ 君は野良猫※②
84
2020/06/15 18:13
こちらは2話目です!注意書き等は1話目に書いておりますのでそちらをご覧下さいm(_ _)m
フレントside


金払いのいい客を失ってしまった。


客の域を超えた嫉妬心を薄々と感じてはいたけど、お金が入るならいいだろうと思ってた。

だけど他の客に売って居るところを目撃された途端そいつは俺に殴りかかってきた。
怪我をしながらも警察に突き出せたは良いものの他の常連は俺に手を出したらやばいと思ったらしく声をかけられなくなったのだ。
フレント
フレント
はぁ…やばいなぁ、財布もすっからかんだよ…
気を落としていると突然足元がふらついた

あぁ、さっき軽く殴られた腹が痛い。

少しこのハッテン場になっている公園で待ってれば俺の事を知らない新規の客も来るかもしれないと僅かな期待を胸に俺はベンチで横になった

?「もしもーし、大丈夫ですか」

まんまとかかったと思った俺はまず食事を頼んで、宿も兼ねて抱かれようと思ったのに声をかけてきた男はそういう目的では無かった。

でも彼は俺の元に戻って来て、なんと見返りもなしに泊まらせてくれると言ってきた


…無条件の優しさなんて結局ないよな?でも、野宿よりはマシか。

軽い気持ちで付いて行った俺は部屋に上がるとまず風呂を用意してもらって、上がれば綺麗に畳まれて置かれた寝巻きを来て、フカフカのベッドに包まれた

当の宿主はソファに横になりペラペラのブランケットを肩にかけはじめる
フレント
フレント
ちょ、ちょっと待って何してんの!?
チハヤ
チハヤ
何って…寝るんだけど
フレント
フレント
いや、それならベッドで寝なよ
チハヤ
チハヤ
はぁ?さっきまでヌイてあげる♡とか言ってたヤツと同じベッドで寝れるか!
フレント
フレント
そんなつもりじゃないし!なら俺がそっちで寝るからいいよっ
ムキになってそう言えば彼はマジマジと俺を見たと思ったら、少し強ばっていた表情を崩した
チハヤ
チハヤ
ごめん俺お前の事勘違いしてたかも。良い奴なんだな
フレント
フレント
別に良い奴なんかじゃ…
チハヤ
チハヤ
そもそも泊まらせといて名前すら聞いてないのおかしいよな‪w
俺はチハヤ。よろしく
フレント
フレント
…フレント、って皆は呼ぶかな
チハヤ
チハヤ
ん、じゃあ俺もそう呼ぶよ。よろしく!
フレント
フレント
、うん
チハヤ
チハヤ
やっぱソファじゃ腰痛くなりそうだからベッドで寝るかな。でもちょっと気になるからそっち向いてよ
フレント
フレント
…分かった
背中合わせでベッドに入ると、ちょん、と背中が当たった。

するとそこからブワッと全身が熱くなっていくのが分かって急に心臓がドキドキと言い出す


…嘘だろ


こんな仕事をして、人の愛情を弄んできた俺が本気で好きになってしまったなんて
フレント
フレント
チハヤ…
後ろに聞こえないように小さな声で、その名前を一人で何度も呟いてしまう


胸の高鳴りの止め方を知らない俺は折角の宿で結局一睡もすることなく朝を迎えることになった。



続く