第3話

3話。入学式
1,670
2019/03/10 06:24
司会
『それでは、新入生代表。博麗霊夢さん、お願いします。』
機械音と共に呼ばれた私の名前。
『はい』と声が体育館を反響するのを感じながら前へ歩いていく。

先生やPTAの方々へ礼をして、新入生代表の言葉を言う。


博麗霊夢
博麗霊夢
新入生代表。博麗霊夢です。
私たち新入生は____
見られている。
言葉が詰まってはいけない。
忘れないようにずっとリピートしてた内容を間違えずに声として伝える。
体育館に私の声が入った機械音が響く。
楽しい。
いや、違う。
でも、そんな感じ。緊張は楽しさへと変わる。丸暗記した台本は私の声へと変わる。私の声はマイクによって機械音へと変わる。

それが、皆へ伝わる。

それがとても楽しい。聞いてもらえる。頑張って良かった。新入生代表に選ばれて良かった。そう思えた。



霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
良かったぜ!!新入生代表の言葉!
博麗霊夢
博麗霊夢
あ、ありがと…
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
照れんなよ!凄いのは確かなんだからさ!
博麗霊夢
博麗霊夢
て、照れてないわよ!!
あの後、生徒会長にもお褒めの言葉をいただいた。
他の生徒(クラスメイト)にも凄いと言われた。

とても嬉しい。とても楽しかった。

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