あなたside
ある日の夜。
〜メールにて〜
莉犬「今日飲みに行きません?予定どうですか!」
あなた「予定空いてるよ!飲み行こ!」
莉犬「やったー!ありがとうございます〜♪」
あなた「じゃあまた後でね」
莉犬「はーい!」
私たちは仲のいい友達みたいな仲で、よく飲みに行く。わくわく!
30分後……
ピンポーンと、インターホンがなった。
あなた「はーい!」ガチャ
莉犬「こんばんは〜♪家に来ちゃいました!」
あなた「え!?まだ着替えてないのに!」
莉犬「いいじゃないですか〜!可愛いですよ〜」
あなた「思ってないくせに……まあ、あがって!」
莉犬「お邪魔しま〜す♡」
こうして、なぜか私がおつまみをご馳走しながら一緒に飲んでいた。
莉犬「どんどん飲んで下さいよ……?」
あなた「う、うん///」
出た、毎回酔ってくるとでるあざとい莉犬君。
莉犬「あなたさ〜ん……」
あなた「なになに?どうしたの〜?」
莉犬「あなたさんに前から言いたいことがあるんです!」
あなた「え…?」
莉犬「弟扱いはやめてください!一応ひとりの男何ですから!」
あなた「あぁ……ごめんね?」
莉犬「また弟扱いですね…」
あなた「してないって!」
莉犬「わかっているんですか?」
あなた「何が?」
いつもとは違う莉犬君。
どうしたんだろう……
莉犬「今、密室で男女二人でいるんですよ…?」
あなた「うん…」
莉犬「あなたさんと今まで長くいたからわかります。あなたさん、本当に一人の男だと思った人には家にあげていませんよね…」
あなた「確かに、莉犬君を一人の男の人として見てなかったかも……ごめん。」
莉犬「謝罪を求めているんじゃないんです」
あなた「…?」
莉犬「今から一人の男だと思ってください」
何を言っているのかさっぱり私には分からない。
そんなことを考えていると……
ドサッ
あなた「莉犬君!?///」
莉犬「思ってもらうより、思わせた方がはやいですね……♡」
あなた「やめて…///」
莉犬「何をですか?顔赤くなってますよ?フフッ」
あなた「やめて!」
莉犬「そんな口きいていいと思っているんですか?」
あなた「……ッ」
こんなこと……したくない////
莉犬「口開けて下さい?」
あなた「やだ…」
莉犬「はやく!わかってるよね?」
あなた「……うん」
私はしぶしぶ、口を開けた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!