〜チョロ松side〜
僕達松野家ファミリーは
トド松のおかげで外に情報が漏れていることは一切ない
流れているのは全てデマ
ひとつ合っているとしたら
日本最強の殺し屋でありマフィアのグループ
ってことぐらい
だけど時に人はヘマをするもので
それはどう足掻いても絶対に逃げられないものであると
そんなことは知っている
だが
初めてそれに直面した時
人はこんなに焦燥感を感じるものなのか
この焦りは
この現場に直面した者でないと感じられないだろう
十四松は流石だ
得意のバットを使わずしてここまで戦闘が出来ている
蹴りの精度もカラ松の一歩手前程まで来ている
僕も兄として負けてはいられない
ってあ…十四松が危ない…
僕の出番だね
ヒュッ
ザクッ
十四松の口から「バット」という言葉が出るだけで
周りの者達はたじろぐ
そりゃそうだ
十四松のバットはあちらこちらで噂され
今じゃバットを見るだけで皆がビビる程だ
メリケンサック付けてるやつが言うセリフじゃない
鉄パイプ持ってるやつが言うな
〜5分後〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!