清｢…え？｣


涼｢辛そうな顔してる…俺は慣れてるから大丈夫だから、少し距離置いたら？｣


本音を言ってしまい、りょうがからも見放された気がしてしまう


涼｢こたから連絡来たら会ってあげてよ、俺もうまく言っとくからさ｣

涼｢そろそろ戻るね｣

手を振るりょうが


手にしたメモがひらひらと揺れ


『嘘つき』の文字が宙を舞う





家に着いてから、スポーツタオルとキーホルダー、Tシャツを持ち帰らなかった事に気づく

あれもこれも忘れとるやん…

こたを探そうと急いでいたから、パーカーとズボンは履いたけど、Tシャツはこたから借りた物をそのまま着ていた

帰りもそんな事はすっかり忘れていた


…キーホルダーだけは手元に欲しかった


人の膝の心配なんかして…





月曜日、りょうがからLINE

涼『薬飲んで一緒に学校向かってるよ』



早い方がいいに決まってる
りょうがにLINEする





チャイムを鳴らすと無表情のこたが出てきた

小｢忙しいんでしょ｣

つっけんどんな言い方だったが、拒否はされなかった



部屋に入るとさっさとベッドに寝転がってしまう

清｢こた、一緒に寝てもええ？｣

返事がない

さすがに、この雰囲気で勝手に横に行けず、もう一度聞くが、そっぽを向いてしまう



清｢ぎゅーしたいんやけど…嫌がるのに無理にできんやん…｣



小｢…別に｣


ボソッと言ったその言葉の意味は分からないが、嫌そうな感じはないと判断して隣に寝転がる

首の隙間に片腕を差し込んで後ろからそっと抱きしめる


こたの匂いと後ろ髪が鼻先をくすぐり、昨日も会っているのに懐かしく感じる


清｢キーホルダー、持って帰るの忘れた…今日は持って帰るわ｣


返事はなかった


1人で最近学校であった事などを話した

いくつか話をしてみるが、無反応なのがやっぱり悲しくて



清｢こた…寂しいやん、こっち向いてや｣



どうせ反応無いだろう、と思っていたが
こたはゆっくりとこちらを向いた


小｢何…｣

だるそうな言い方だっただけど
そんな事はどうでもいいと思える位嬉しくて


思わず唇を重ねてしまう



唇を離すとこたは相変わらず無表情で
また切なくなってしまって、ぎゅっと抱きしめる



小｢それだけ？｣

清｢…主語ないと分からんよ｣


用事はそれだけ？と言いたいのか
キスはそれだけ？と言いたいのか
…キスしかしないの？と言いたいのか


小｢ふーん、分かんないんだ｣

また、そっぽを向こうとする

その体を急いで引き止めて


清｢だって…ええの？｣


小｢主語がないから分かんない｣


攻撃的な言い方ではないが、どうにもやる気のなさを感じる言い方


これじゃ最後の選択肢はないな…
嫌がったら止めればいいか、と腹をくくる


清｢こた…寂しい｣

恐る恐る唇を重ねる

伺うように何度かチュッと唇を重ねると、それだけでは物足りなく感じ、そっと舌を出してみる

…あ

こたは素直に口を開き、舌を迎えてくれる

そっと舌を絡ませる

積極的ではないが、拒否もしない


もどかしくて
こたの頬を包んで深く絡ませる


舌を受け入れてくれただけで嬉しかったのに、もっと、もっと、と求めてしまう


どうにかしたくて、こたの口内をあちらこちらと触れて、舌を絡ませていく



小｢…んっ…はぁっ…｣

次第に息遣いが聞こえ、小さな声が漏れ出す



小｢あっ…んんっ…んっ…｣

されるがままだったのに、右手が俺の腕を掴む


そっと下半身に手を伸ばすと

…反応してる、良かった


そのままゆっくりと撫でると、ピクっと反応してムクムクと姿を変えていく



起き上がりローションを取りに行くが、こたは何も言わなかった


口で扱きながら後ろも弄ると、いつもと変わらない位の反応があり、ようやく安心する事が出来た




小｢あっ！…んっ！…あぁっ！｣

時間をかけてこたを気持ち良くさせていると



小｢待って！…まだ出したくないから｣


いつもなら挿れて、って言うのに…

俺は口を離して下着を脱ぐ



清｢こた、挿れるよ｣

ゆっくり進めるつもりが、昂り奥まで一気に突いてしまう

小｢あぁん！｣

腰が跳ねて、両肩をギュッと抱きしめるこたの仕草が嬉しくて


夢中でこたの内壁に擦りつけながらイイ所を突く

清｢んっ…はぁ…あっ！…んんっ！｣

小｢あぁ！…はぁん！…あっ！あん！｣



こんな事言うから偉そうなんて言われるんやろうか

そう思いながらも


清｢こたっ、ちゃんと名前呼べって｣


苦痛にも似た快楽の表情を浮かべるこたと目が合う

その目を見ながら、こたのモノを掴み扱く


小｢ああっ！…あっ！あっ！…あぁん！｣

こたの喘ぎ声が高く、甘く響く


イカせるつもりで腰を振り、片手で扱く

清｢こたっ、こたっ…名前呼んで！｣



小｢あっ！あっ！あぁん！イクっ！あぁぁ！｣




…何で



清｢乗り気じゃないなら言えばいいやん…｣

思わず苦々しい言い方をしてしまう