清｢伊月のこと、嘘やから｣


小｢は！？｣


清｢言い訳する相手なんか、もうおらんし。とにかく一旦抜けって、さすがに心配｣


ようやくこたが俺から離れてベッドに座り込む

小｢してないのに嘘ついたの？｣

まぬけな顔でポカンとしてるのがちょっと面白い


清｢人の恋を勝手に掻き回したんやから、こんな嘘、可愛いもんやろ｣



小｢ははっ…意地悪なことするね｣


清｢悔しかったんや？｣


小｢…僕が先に頂くつもりだったからね｣

たった今、先に頂いたやん



清｢無理矢理挿れるとは思わんかったわ笑｣

清｢さっき自分で『その気になってくれないと困る』って言ったくせに強行突破してるやん｣


俺が思い出して笑っていると



小｢抱いて欲しいと思ったのに、その気になってくれないから｣

小さな声でボソボソと話す







清｢…ゴムとか用意して｣










指を入れるとすんなり入る

清｢痛がってたのに簡単に飲み込むやん｣


小｢指1本と一緒にしないでよ｣

奥をトントンと探っていく


小｢あぁっ！…んっ…そこっ｣


指を増やして解しながら指の腹で擦ってやる

小｢はぁ…気持ち、いいっ…あっ！んっ！｣


清｢イっとく？｣


小｢やだ、もう挿れて！ずっと我慢してたんだから欲しい｣


我慢せんでもお前が誘えば付いてくる男いるやろ

でも、こんな風に求められるのは悪い気がしない

たとえ体だけだったとしても




清｢挿れるで｣

俺のモノをあてがうだけで、蕾がヒクついた

グッと入口を突破すると、ぬるりと熱い壁に包まれる


ゆっくりと押し進めるが、先程の乾いた壁に無理に飲み込まれるのと違って


清｢は、やば…｣


気が急ってグッと奥まで突いてしまう


小｢あん！…はぁ…あぁん！待っ、て｣


清｢何で？欲しいって言ったやん｣

意地悪したくなった
イイところを攻め続ける


小｢あぁっ！…気持ち、よくて…ヤバいっ｣


清｢それやったら『して』の間違いやろ？｣


小｢あぁっ！…はぁ…だっ、て…イっちゃう！｣


清｢まだ前も触ってないやん、まだイケるやろ｣


小｢んっ…だめっ！はぁん！ああっ！イクイクっ！｣






清｢あーあ、すごい飛ばすやん｣


小｢ﾊｧﾊｧ…何か…さっきから意地悪…そんなんじゃなかった｣


清｢…過去の俺と比べるなよ、俺はりんたろうやなくて…今は違うやろ｣

こたとしてる、とは言いづらくて


小｢優しくして…キスして｣



返事はせず、ゆっくり腰を動かしながら唇を合わせる

今更ながら、とうとう挿れてしまったと実感する



くちゅくちゅと口からも下からも淫らな音が聞こえてくる

小｢んっ…はぁ…ん！あ！あぁ！｣

清｢ん、んんっ…はぁ…あっ｣

声だけは可愛い
高くて甘くて、少し切なくて



小｢はぁ…他も、舐めてっ｣

頬にキスをして、首筋に滑らせる

ちゅっちゅっと触れるだけで、こたが小刻みに震えた

舌で舐めて、吸って、すーっと下へ舌を滑らせる

小｢あっ！あっ！…ん！…あぁん！｣

首、弱いんやな



…乳首に触れると既にピンと尖っている

片手で弄り、もう一方は舌で転がす
じゅるっと唾液と共に吸いあげると甲高い声が響く

小｢あぁ！…あっ！…はぁん！あぁ！｣


俺の腰が勝手に動き出す
初めて触れるこたの色々なとこに興奮してしまう

もうゆっくりなんてしてられない


こたの腰を掴んで激しく突くと
部屋にパンパン、ぐちゅ、と卑猥な音が響く


小｢あぁん！せん、ぱいっ！イイっ！｣

清｢ﾊｧﾊｧ…あぁ！こた、イク！んっ！｣

小｢僕もっ…あぁ！あぁん！イクっ｣







清｢こた！まだ寝るなって、風呂行けよ｣


ゆっくりと目を開けて
小｢もう1回…｣


清｢…明日も部活あるんやからダメ｣




身支度を整えているとこたが起き上がる


清｢そういえば…りょうがとみなとは知ってるん？俺のこと｣


小｢知らないよ｣


清｢何で？お前、何でも言いそうやん｣


小｢じゃあ言っとく｣


清｢いや、言って欲しい訳じゃないから。気まずいし｣




小｢あの人に言っておいて。『僕のお古で良ければどうぞ、って言ってたよ』って｣


清｢アホか！あいつは真面目やから絶対に受け取ってくれへんわ｣


小｢受け取って欲しいみたいな言い方だね｣




清｢…こたには分からんやろうけど、俺は伊月のこと好きって思ってたからな｣



小｢どうせまた懲りずに誰か好きになるんでしょ｣

好きになったって、こたが付いてくる俺と誰が付き合ってくれるんや…



清｢希望通りしたんやから、もう邪魔すんなよ｣

邪魔されるような予定なんてないけど、何か悔しくて言ってしまう


小｢僕の誘いを男を理由に断らなければね｣


清｢セフレを優先させる奴は居ないよ、そこはこたが我慢しろよ｣