久しぶりにりんたろうの唇に触れる



やっぱり俺は今も
何してんのやろ、と思ってる



舌を入れるとまるで異空間のような感じ

りんたろうがすぐに応えてくるけど
なぜか、ぎこちなく感じる



違う
俺はこたに慣れすぎてしまっている



りんたろうの手が背中から腰へゆっくり下りてくる



何度も舌を絡ませ、口内を撫で回すと、りんたろうの息遣いが荒くなり、声が漏れてくる


抱きしめ合ったまま、ベッドに倒れ込み、キスをしながらシャツを脱がす



見覚えのある上裸


あぁ、りんたろうはこっちの乳首が弱かったな…

カリッと歯を当てると

り｢あぁ…ん！はぁ…もっとして…｣


求めてくる


りんたろうが喜ぶ事を思い出す必要があるのか、ないのか

一瞬だけ頭をよぎったけれど






り｢きよ…勃ってるじゃん｣

しばらく乳首を弄っているとりんたろうの手が伸び、俺のモノに触れる


それには答えず、りんたろうのズボンと下着を脱がす



しっかりと勃ち上がったモノを咥えると



…形も味も違う

またそんなくだらない事を思ってしまう



何も考えないよう夢中になっていると

り｢んあっ！…あぁ！…ねぇ挿れないのっ？｣



気づくとりんたろうの腰が浮いて動いている


達してしまう前に、と一旦含んでいたモノから口を離す


置かれていたローションを付けて指を蕾に入れる


清｢キツいな…｣


り｢しばらく受け入れてないから｣


時間をかけて入口をほぐしていると


り｢も、いいから、奥もっ｣


ゆっくりと指を曲げて前立腺を刺激する

り｢はぁん！…あっ！…あぁん！｣


りんたろうの声が激しくなるが、高まる前に指を抜く



清｢…挿れるで｣


りんたろうの足を高く上げてゆっくりと挿入していく


中に入るとまるで迷子になった感覚

俺のモノはどこにいるのか分からず前後不覚に陥り、気持ちイイ感覚と不安が同時に襲う


不安を取り払うように前後に動かして、居場所を確認する


りんたろうのいいトコを探り、りんたろうの体がビクンと反応する


ようやく俺も慣れてくる


り｢あぁん！…きよはるっ…そこっ…あぁ！｣


もう、理性を保つのも
頭に自然に浮かんでくる顔にいちいち反応してしまうのも限界


清｢んっ！…あぁ！…りんたろうっ｣







り｢出来たじゃん…｣


清｢うん…なんか、めっちゃ疲れた…｣


一度のセックスなのに、体も頭も疲れ切っていた


り｢考え事してたでしょ｣







目を覚ますと夜中だった

うっかり寝てしまった



ゆっくりと起き上がり、そっと抜け出して飲みかけのペットボトルを空ける




ここに来て良かった、と思いながら

俺はまたりんたろうが眠るベッドに潜り込む







さ｢あれ？きよちゃん？｣


後ろから話しかけられ、一瞬ドキッとするが、先に出て1人だから大丈夫だ


ゆっくり振り返って

清｢さっちゃん！市川くん、おはよう！｣




チラッと時計に目をやる

…この時間の電車に乗るのは止めよう




さ｢え？何でここに居るの？｣


清｢ゲームやり過ぎて友達んとこ泊まったから｣


慶｢もうそんなゲームなんてしてられなくなるよ笑｣

そう、付属の大学と言えど勉強はしなければならない




もう夏だね…

さっちゃんの言葉に空を見上げる



清｢あ、さっちゃん春に恋の季節だ！って言ってたのに恋してないやん笑｣


慶｢さつきは勉強しないとヤバいから夏休みは俺の家な笑｣


さ｢そうなんだよ…きよちゃんもたまには一緒に勉強してね？｣







こたの部屋に入ると

小｢何で昨日の夜に送ったLINEが昼に返ってくるの｣


清｢あ、ごめん、忘れてただけ｣



ベッドに腰掛けるとこたがベッドに上がり斜め後ろから俺を抱きしめてくる


清｢…どしたん？｣


小｢先輩こそ何でそんな素っ気ないの｣


清｢え？いつもこうやん？…もしかして恋人ごっこ引きずってんの？笑｣


ちゃんと笑ってるか自信がなくて

俺は抱きつくこたを強引に押し倒してキスをする


小｢んっ…｣







取り乱すこと無く出来ている

そう思ってたのに





小｢はぁ、ん！…きよはるっ…あぁ！きよ、はるっ…あん！｣


下から聞こえてくる声にゾクリとする



何で名前を呼べなんて言ってしまったんやろ