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第1話

私の癖
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2019/04/17 12:38
梨々
梨々
篠と付き合い始めた...?
叶乃
叶乃
う、うん。
梨々
梨々
え、あ、その前にひとつ良い?
叶乃
叶乃
なに?
梨々
梨々
篠って誰よ。
叶乃
叶乃
あ、やっぱり?
高校一年生。
今は夏休みを挟んだ九月。
今日は16日。
毎日のようにお向いさんの梨々と共に、
バスに乗って学校に通う。
私が通う  千歳烏山高校。
ここら辺の人はだいたいそこに通う。
小学校から一緒の梨々もそこに行くからと、
そこに行くことを決めた。
私が通っていた 碧中学校を含め。
碧中学校。烏山中学校。井ノ原中学校
の生徒が主に集まってくる。
私は梨々と共にテニス部に入部した。
小中とバスケをやってはいたが、
千歳のバスケ部はレベルが高いので、
私達は断念し他の部活に入った。
まあ本題に入るのだが、
クラスの畑山 篠に昨日メールで告白された。
クラスでは一軍寄り。
眼鏡を掛けていて、
男子バスケ部の時期部長。
頭は良過ぎず悪過ぎず。
運動も出来て申し分ない。
私は告白されると
その人の事を好きになってしまったり、
気になってしまったり。
そんな感じだった。
その少し前、
篠は同じテニス部のメンバーの愛華と
付き合っていたんだけど、、、
別れたと言う話を聞いていた。
別れた話をする流れで告白するのも大概だが、
それで喜んでしまった自分も大概である。
梨々
梨々
え、なに?いつから好きだったの?
叶乃
叶乃
........
そんなものあるわけはない。
元々好きでもなんでもなかったんだから。
叶乃
叶乃
夏休みのちょっと前?くらい。
何故OKしたかって。
こちらに利益があるし、
好かれることが嫌な事でもなんでもないから。
私にとって、
好かれることは何よりも良い事だった。
仲の良い男子が、
私以外のことを好きになった話や、
付き合った話を聞くと。
奪いたくなるのが、私の悪いくせだった。
今回もそう。
篠と愛華が付き合った時から、
思わせぶりな事してた結果の賜物。
だからといって、
悪気があるわけでもないし。
篠に気持ちがない訳でもない。
だからこそ、男好きの称号を貰うことも無く。
日々を過ごせたといえる。
中二のとき、同じような事があった時。
1度梨々に話した。私の事。
柔らかく話しすぎたせいで、
全然理解されなかった。
誰にも言わないよ。

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