第19話

変わらない
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2021/10/06 11:48
〈松村 穂海〉
あんなに騒いでいた1夜は一瞬にして過ぎ去って行った
松村 穂海
行ってきます
松村 北斗
行ってらっしゃい、気おつけてね
松村 穂海
うん
ラウール
行ってきまーす
阿部 亮平
行ってらっしゃい
やっぱり学校に行くのは憂鬱
それに昨日の事があるから少し怖い
ラウール
穂海ちゃん?
松村 穂海
ん?
ラウール
何かあったら言ってね
松村 穂海
うんありがとう
それでもラウールくんに助けを求められるのは昼休みと放課後
一つ一つの休み時間は地獄でしかない
ラウール
じゃぁ僕こっちだから
松村 穂海
うん..またね
そういいラウール君と別れ
[ガラガラ]
教室に入った瞬間
[バシャーンッ]
松村 穂海
?!
全身が濡れた感覚があったのと同時に
弥麗
あはははっ!
美波
やっばぁ笑笑
怜羅
すっげぇ間抜けじゃん笑笑
女子
笑笑笑
わかってた
こうな事が怒ることぐらい
覚悟はしてたつもりなのに
弥麗
あんたみたいなのがラウール君と話すからだよ!
美波
お前は虫けら以下!
怜羅
存在価値無いし〜笑笑
弥麗
昼休みと放課後
美波
来なかったら分かるよね?
松村 穂海
...分かりました
怜羅
だっさ笑笑
なんで...
もう本当に嫌
やっぱり何も変わらない
やっぱり虐められるんだ
誰も助けてはくれない
松村 穂海
ッ(ダッダッダッ
こうしてまた私は屋上に逃げる
全身が濡れてて寒い
乾かさないと
燃堂力で何とかなるのかな
とりあえず表面上だけは乾かした
それでも肌が冷たくて寒気が収まらない
風邪ひいちゃうのかな
私はしばらく日向ですごした
太陽が気持ちいい
このままスっと居なくなってしまいたい
そしたらどれほど楽で幸せか
どうせ悲しむ人なんて居ないのだから
こんな私が死んだところで
誰一人として悲しまない
皆をどうでもいいって思ってる
そして2,3日したら私なんか忘れるんだ
そして私は屋上の一角
陽の当たる所で少し寝る事にした
次に起きたら天国とかだったらいいのにな〜



























そんな甘い話


あるわけないよね






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