第40話

一目惚れ
402
2022/06/18 13:53




しばらく話して





~🎶(五時の音楽)



五時を知らせる音楽がなった。



大平祥生
大平祥生
あれ?もう五時や
川西拓実
川西拓実
そうやな、帰ろ
金城碧海
金城碧海
じゃあ、僕たちは帰るから、あなたの下の名前ちゃんはお大事に~


そう言って碧海と祥生は帰ろうと入り口の方に向かうけ

ど、拓実くんは立ったままなかなか帰ろうとしない。
大平祥生
大平祥生
?拓実くん帰らんの?
川西拓実
川西拓実
あー、あなたの下の名前とちょっと話したい事あるから、先行ってて!
金城碧海
金城碧海
了ー、あなたの下の名前ちゃんバイバーイ!
大平祥生
大平祥生
じゃあね~
あなた
バイバ~イ


そして拓実くんと二人きりになった。

今まではそんなに感じなかったけど、さっきの汐恩との

ことですごく気まずく感じる。


川西拓実
川西拓実
さてと、やっと二人になれたね
あなた
それでどうしたの?
川西拓実
川西拓実
俺さ、ずっと気になってたんよね~その紙


拓実くんは私の持ってる紙を指さして言った。

そういえばずっと持ったままだった。

川西拓実
川西拓実
もしかして、汐恩からもらったの?


拓実くんはいたずらっぽく笑う。

あなた
いや、その、えっと
川西拓実
川西拓実
バレバレやで?(笑)
川西拓実
川西拓実
えいっ


拓実くんは私の持っていた紙をさっと取った。

あなた
あ!ちょ、拓実くん!?


拓実くんは躊躇うことなく紙を広げて、そな内容を読んでいる。

川西拓実
川西拓実
へー、汐恩が書いたんや
あなた
恥ずかしいから、そんな見ないで……


そして、読み終わったのかさっと元の状態に折り畳んで、テーブルの上においた。

川西拓実
川西拓実
ふーん、汐恩でもこういうの書けるんや、なんか意外
あなた
そーだよね、私も思った
川西拓実
川西拓実
んで、返事はどーすんの?
あなた
それが、まだ迷ってて……
川西拓実
川西拓実
じゃあさ、汐恩じゃなくて俺にしない?
あなた
え?


私は一瞬思考が停止した。

何も考えられなくなった。

これは、拓実くんが私に告白してるってことでいいの?

ホントに何も考えられなくなった。


川西拓実
川西拓実
汐恩なんかより俺の方が絶対いいと思うんやけど
あなた
え、それは、その、拓実くんは私のことが……
川西拓実
川西拓実
当たり前やん、大好きだよ?彼女にしたいくらい好き
あなた
嘘でしょ……
拓実くんが私の事を好き?

そんな事あり得ない。

これは夢なのではないか。

何回もその言葉が頭の中をループする。


川西拓実
川西拓実
嘘じゃないよ
川西拓実
川西拓実
今までずっと、あなたの下の名前にアピールしてたつもりなんだけど
川西拓実
川西拓実
俺は、あなたの下の名前に会ったときから好きやったよ?一目惚れしたんや
あなた
え、その、えっと


私があたふたしてると拓実くんが私の唇に指をつけて言った。

川西拓実
川西拓実
しーっ、何も言わんで?ここでフられると悲しくなるから
川西拓実
川西拓実
じゃぁ、俺はこれで
川西拓実
川西拓実
バイバイ、大好きだよ!










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