縁下が京谷を足止めしてる間に雪虎は曲がり角を曲がろうとしたが
サッ!!
京谷がナイフで攻撃してきたのだ
雪虎は咄嗟に避けたが頬にナイフがかすった
京谷はナイフを持ったまま雪虎に近づいてきて攻撃してきた
耳につけている小型イヤホンから
雪虎は両足の太ももに付けていたホルダーからナイフを出した
廊下中に金属と金属が接触する音が響いた
何度も何度も
そう思った雪虎はポーチの中から注射の形をしたものをだした
その中には液状の麻酔がはいっていた
それを京谷の首元に刺した
カランッ!
京谷はナイフを床に落とした
フラフラしながら壁によりかかった
そう思っていた時
チャキンッ
京谷の首元に雪虎はナイフを当てていた
雪虎は京谷の首の後ろを目掛けて横にナイフを大きく振った
だが______
ガキンッ!!
雪虎が持っていたナイフは宙を舞い床に落ちた
菅原は銃を向けていた
菅原の後ろには影山がいた
京谷の方を見てみると吐息を立てながら寝ていた
恐らく雪虎が刺した麻酔が体中に回ったのだろう
影山は雪虎に包帯と着替えを渡した
雪虎はその場でいつもの服に着替えた
3人はクラブと本部を結ぶ通路に向かった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!