第72話

72話 ちょっと行ってきますね
6,776
2020/03/13 08:10
木兎光太郎
木兎光太郎
話してくれよ。なんで、『白うさぎ』が烏野にいるのか
澤村大地
澤村大地
あぁ、そうだな




《説明TIME》







澤村大地
澤村大地
てことなんだ
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
まぁ、だいたい理解したわ
木兎光太郎
木兎光太郎
ん?じゃあ、雪虎?と雪羽?はアメリカに·····え?んん??
赤葦京治
赤葦京治
木兎さん落ち着いてください
孤爪研磨
孤爪研磨
(白うさぎが烏野にいることで烏野の戦力がアップした·····)
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
そこのチビちゃん2人。これから宜しく頼むな
雪羽&雪虎
·····
澤村大地
澤村大地
2人とも?
二人は窓の外を見ていた
すると
雪羽&雪虎
!!
雪羽&雪虎
伏せて!!
2人の声と共に部屋中に銃声が響き渡った
反射的に澤村や木兎たちは伏せることが出来たが、黒尾は伏せることができなかった
それに気づいた雪羽は黒尾の上に体を覆いかぶさった
数秒間銃声は続いた
銃声は止み、みんなが起き上がった時だった
壁は銃弾が入り込んでいて、穴だらけだった
夜兎雪虎
夜兎雪虎
ボス、大丈夫ですか?
澤村大地
澤村大地
あぁ、俺は大丈夫だ。木兎そっちは大丈夫か?
木兎光太郎
木兎光太郎
俺も赤葦も平気だ
そういいながら、木兎と赤葦は机の下から出てきた
澤村大地
澤村大地
黒尾は___
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
おい、おい。チビちゃん!!
黒尾の横で倒れている雪羽がいたのだ
澤村大地
澤村大地
!!
雪羽!!
澤村は駆けつけた
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
チビちゃんは俺を庇って___
雪羽の腕や背中から血が流れていた
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
すまねぇ、澤村
澤村大地
澤村大地
·····雪羽
澤村と黒尾が悲しんでいる横で
ドガッ!!
雪虎が雪羽の体を蹴ったのだ
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
!?
澤村大地
澤村大地
!?
おい、雪虎。何して___
夜兎雪虎
夜兎雪虎
死んだフリしてんじゃねぇよ。雪羽
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
え?
夜兎雪羽
夜兎雪羽
イッタァ·····良いところだったのに何さ
雪羽はゆっくりと起き上がり
夜兎雪羽
夜兎雪羽
別に蹴ることなくない?
ケロリとした顔でそう言った
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
えぇ!?
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
どういうこと?
夜兎雪虎
夜兎雪虎
俺たち、スーツの下にいつも防弾チョッキみたいの来てるんですよ
雪虎はワイシャツのボタンを外し、防弾チョッキを見せた
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
は、はぁ!?俺心配しちゃったじゃん!!
夜兎雪虎
夜兎雪虎
血は偽物ですよ
澤村大地
澤村大地
流石だな
夜兎雪虎
夜兎雪虎
それより___
夜兎雪羽
夜兎雪羽
いまさっきの攻撃、奥にある高層ビルからだった
夜兎雪虎
夜兎雪虎
ってことで、ちょっと行ってきますね
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
は?え??
雪羽と雪虎は割れた窓から体を乗り出した
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
ちょっと、ここ3階なんだけど危ないんじゃ___
夜兎雪羽
夜兎雪羽
大丈夫です
そういうと、二人は窓の外に出た
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
ちょっ___!!!
腕を掴もうとしたが間に合わなかった
窓から下を見ると、2人の姿はなかった
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
ちょっと澤村くん。あの2人大丈夫なの?
澤村大地
澤村大地
あぁ、大丈夫だろ。なんせ『白うさぎ』なんだから
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
なら良いんだけどさ·····

プリ小説オーディオドラマ