第102話

102話 雪羽の願い
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2020/07/27 08:06
夜兎雪羽
夜兎雪羽
わたし、を··········殺して···············
日向翔陽
日向翔陽
なっ!そんなこと出来るわけがないだろ!!!
夜兎雪羽
夜兎雪羽
おね、が·い·········
日向翔陽
日向翔陽
!!
雪羽の左目からは涙が流れていた
夜兎雪羽
夜兎雪羽
からだ·が··言うこと···を·····聞かない···の··········
夜兎雪羽
夜兎雪羽
これ以上······みんな··を··········家族を··········キズつけたく、ない!!
夜兎雪羽
夜兎雪羽
う"ッ!!!
急に頭を抱えながら苦しみ始めた雪羽
日向翔陽
日向翔陽
雪羽!!
夜兎雪羽
夜兎雪羽
はやく·····して·····お願い··········
日向翔陽
日向翔陽
俺には·····出来ないよ!!
じゃあ俺が殺してやるよ
その声と同時に雪羽の脇腹に銃弾3発が命中し、横に倒れ込んだ
だが3発もの銃弾が命中したにも関わらず雪羽は立ち上がった。自我を失ったのかもう瞳には光が宿っておらず涙も流していなかった
日向翔陽
日向翔陽
おい、お前に雪羽が殺せるのかよ___
日向翔陽
日向翔陽
雪虎!!!
夜兎雪虎
夜兎雪虎
··········雪羽がそう願ってるんだ。それに______
夜兎雪虎
夜兎雪虎
あれはもう人間じゃない
日向翔陽
日向翔陽
え?
















《澤村Said》
澤村大地
澤村大地
木兎!!!
木兎光太郎
木兎光太郎
澤村
澤村大地
澤村大地
腕の血が·····
木兎光太郎
木兎光太郎
こんなもん、かすり傷だ·····
澤村大地
澤村大地
俺のせいで、すまん
木兎光太郎
木兎光太郎
別に澤村のせいじゃねぇよ
澤村大地
澤村大地
·····
赤葦京治
赤葦京治
木兎さん!!!
木兎光太郎
木兎光太郎
おぉ、赤葦!!
赤葦京治
赤葦京治
その腕のキズ········
木兎光太郎
木兎光太郎
ん?あぁ!これはただのかすり傷だから心配するな!!
孤爪研磨
孤爪研磨
クロ
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
研磨。負傷者の手当は?
孤爪研磨
孤爪研磨
終わってる。それよりさ___
孤爪研磨
孤爪研磨
澤村さん。あれは·····なに?
そういいながら研磨は雪羽たちの方を指さした

澤村は雪羽たちの方を向き、目を見開いた
澤村大地
澤村大地
どう···なってるんだ?
澤村が目を向けたその先には体から煙を出している雪羽と雪虎がいたのだ

澤村大地
澤村大地
体から煙だって?
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
普通、人間の体から煙なんて出ないだろ
木兎光太郎
木兎光太郎
どうなってるんだ?
赤葦京治
赤葦京治
『強化人間』
澤村大地
澤村大地
え?
赤葦京治
赤葦京治
『傷口を修復するとき強化人間は傷口から煙を発生させる』強化人間の特徴の1つですよ
木兎光太郎
木兎光太郎
傷口から、けむり·····
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
じゃあ、あの2人は·····
澤村、木兎、黒尾
強化人間·····??

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