第6話

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2019/06/11 09:03
まぁ、前回まで、僕がいつもどんな感じに駄目な探偵かをつづったが、そんな僕にも、初恋の人がいるわけで、その人を好きだった時は、こんな風に、両思いになりたくないとは思っていなかった。
むしろ、両思いになりたかった。
まぁ、前世の話ではあるが、
今でも夢に出てくるぐらい好きな人だ。
ん?前世の話ってどういう事かって?
そのまんまだよ。
僕には、今生きている自分の一つ前に生きていた記憶があるってこと。
ほら、よくテレビとかでやってるだろ。
ちなみに、僕の初恋の人もそうだった。
前世の記憶があると言っていた。
だいたい平安時代…900年ほど前と言っていたな。
今だと、約1000年前から彼女は生きていた記憶があるそうだ。


まぁ、僕は100年前…一つ前に生きていた記憶までしか残ってないが。


















彼女の名前は卑巫女ひみこ
神を操ることのできるほど強い超能力を持った人間だ。
僕が…「叶わない恋」をしてしまう。
そうなってしまったのは彼女のせいだ。
彼女は、


この世の誰よりも美しく
誰よりも強く
誰よりも完璧で
そして、


























誰よりも手の届かない人だった。

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