第46話
就寝時間になり、紅寧、小百合、私、の順で寝た。
私はただひたすらに壁を見つめながら眠りにつこうとする。

(……っ。)
謝ろうか、なんて考えたけど、今することではないし、プライドが邪魔して謝れない。
結局、日付が越えようかという頃に目を瞑り、夢を見た。
翌朝になっても目を合わせれずに、テーマパークへ向かう。
気まずくなったのと何も考えない松並くんの提案で紅寧と森原くん、小百合と松並くん、私と澄晴の3組に分かれて行動することになった。

七花、どこ行くか?

んー……、3Dシアター行きたいな。

じゃ、行こっか。
なんとなく、紅寧のことが引っかかって、澄晴とも会話が続かない。
シアターを楽しんだあとは、澄晴の提案でお化け屋敷に行くことになった。

えっ………?
まじでお化け屋敷、行く?
私は、ありえないような顔して澄晴に聞く。

そうだけど。

言い間違いじゃなくて?

言い間違いじゃない。

嘘じゃん……。
しかもここ日本一怖いとか言われてる場所だよ?!

だから?

嫌だよ……!
怖いじゃん!

いいじゃん。
これも思い出思い出。

やだやだ!
行きたくなーい!
必死に抵抗する。
全く怖いってのは伝わらないのかな!

そっかー、残念だなー。

せっかく、2人で思い出作ろうとしたんだけどな。
来ないならしょうがないなー。
なんて、当て擦りのように言ってくる。

うぅっ……。

ついてきたら守るのになー。

それずるい……。
少し意地悪ながらとさらっとイケメンゼリフを言う澄晴は、妬ましいほどイケメン。

……あとでジュース奢るなら!

じゃ、決定。
行くか。
前言撤回、やっぱりなんか続くのムカつく!
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