「______ッシャイマセ〜」
俺達はあなたが指差したコンビニに入った
あなた「あ〜、あった!これが良い〜!!この味!」
いろんなパッケージのアイスが並んだケースの中からあなたが一つ選ぶ
あなた「あれ?!クロは?買わないの?」
黒尾「ん〜?俺はいいわ〜。さっきバーベキューやってて…食い過ぎた。今は腹一杯」
流石にアイス2個はいらねぇわ……
しかもそれ…さっき俺が食ったヤツと被ってるし……
「____________ゴザイ…シタ〜」
コンビニの横に設置されているベンチへ二人で並んで座る。
あなた「ん〜…美味しい〜!」
早速あなたがアイスを頬張る
黒尾「(あ〜らら……美味そうな顔して食うねぇ)」
あなたが美味そうにアイスを頬張る横顔を眺めながら思わず口元が緩む
黒尾「それ、そんなに美味ぇの?一口くれよ」
あなたがアイスを口に入れようとした瞬間を狙って、その手を掴み自分の口へと運ぶ
あなた「あっ!ちょっ…クロ!」
黒尾「ん〜、んまい!」
さっき同じモノを食ったハズなのに…
このたった一口のアイスの味は、よく分からなかった
いや、別にアイスが欲しかったわけじゃない
あなたに少し悪戯をしたかっただけだ……
んだよ……
さっきから心臓の音がやけにうるせぇ……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。