第50話

3日目
1,747
2021/01/14 10:58
宮城県IH予選 


______3日目





昨日、烏野は三回戦だった


過去の練習試合では勝った事もある青葉城西が相手





青葉城西とは3セット目30点を超える接戦だった





結果は____________










烏野高校男子バレーボール部 

三回戦敗退




大地の高校最後の夏が終わった



 








試合が終わってバレー部の皆は烏養さんに連れられて、ご飯を食べに行ったらしい





大地が帰宅した時間を見計らって電話をしようと思ったけど……



結局、何て言葉をかけたら良いのかわからなくて。電話も…メールさえも出来なかった















あなた「あ、奈緒。おはよ〜」


奈緒「おはよ。昨日は澤村くん達、惜しかったね……」


あなた「ん〜…そうだね……」





正面玄関で奈緒と一緒になった。靴を履き替え、教室まで歩きながら話は続く



奈緒「澤村くんと何か話した?」


あなた「何て言ったらいいのか分かんなくて……電話できなかった」


奈緒「………そっか…」


あなた「「頑張ったね」とか「いい試合だったね」とか言おうと思ったんだけど……結局、どんな言葉を言っても慰めにも励ましにもならない気がして……」


奈緒「それって……澤村くんが本気で頑張ってきた事をあなたが知ってるからだよね
"本気"が分かるからこそ、そういう時って何も言えないよね……」


あなた「……そうだね。
奈緒たちは来週だよね。試合、頑張ってね!」





歩きながら4組の教室の前を通る時、大地の様子が気になって教室の中を覗いてみた


まだ大地の姿はない……








その後も休み時間になるたびに、隣の教室をチラチラ覗いてみる





____________あ、……


大地とスガくんと東峰くんが話し込んでいる姿が見えた



____________何を……話しているんだろう…















放課後、掃除をしていると大地からメールが届いた



澤村『武田先生から呼ばれたから、今日は先に帰ってくれ。スマン』


あなた『分かった』



一言だけの返信をして、掃除を終えると教室へ戻り帰り支度をした















『〜♪〜〜♫』

______あ、大地……



夕食を終え部屋で勉強をしていると、一人だけ違う設定音にしてある着信音が鳴る





一瞬躊躇ってしまったけれど、電話に出る


あなた「______もしもし……」



何か言わなきゃと思うけど、言葉に詰まる……



あなた「あ……きのu______
澤村〈……あのさ。俺達、今度東京行くんだ!!〉










あなた「(____________ん?!なんの話?)」

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