あなた『今日の課題、もうやった?』
澤村『いや、これから。何、分かんないとこあった?』
あなた『教頭先生のカツラ疑惑知ってる?』
澤村『それ……。絶対、触れちゃダメなヤツだからな!!!(笑)』
あの日____________、
澤村くんに勉強を教えてもらったあの日から、数ヶ月……
私達は日々の勉強の事や、他愛もない話をメールでやりとりするのが日常になっていた
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母「あなた〜。もう新しい学校には慣れた?お友達はどう?授業難しい?」
夕食の片付けを手伝っていると、横からママが話しかけてきた
あなた「ん〜……。クラスのみんな良い人だし、勉強も何とかついて行けてる〜。……と思う」
「えへへへっ…」と笑いながら返事をする
母「あ、そう。いきなり環境がガラッと変わっちゃったからちょっと心配してたけど、大丈夫みたいね
あっ!でも、この前は国語が赤点だったって言ってたじゃない?
もうすぐテストでしょ?大丈夫なの?」
ぅ"うっ、確かに……
カレンダーを見ながら考える
澤村くん「英語教えて」って言ってたし。また一緒に勉強会するのは、どうかな……
あなた『もうすぐテストだね。勉強会しない?今度は私が英語教えるよ〜』
最近では、ほぼ毎日のようにメールをやり取りしているアドレスへメッセージを送る
澤村 side
菅原「最近の大地、なーんか楽しそうだよな〜」
澤村「あっ、えっ、///?!……コホン、、そうか?」
部活が終わって着替えながら携帯を弄っていると横からスガが話しかけてくる
「なんか、怪しいべ〜」と言いながら…
見られる事はないとわかってはいるけれど、何となく携帯の画面を隠す
澤村「あ〜…。そういえば、もうすぐ期末テストだな。勉強進んでる?」
慌てて話題を変える
その時____________、
『ワンワンワン、ワンワンワン、____________、』
携帯が鳴った。すぐに画面を確認する
藤原さんからメールだ///!!
一気にテンションが上がる
あなた『もうすぐ期末テストだね。勉強会しない?今度は私が英語教えるよ〜』
澤村『いいね、勉強会!テスト直前の週末はどう?英語教えてもらえるの、期待してる!!』
話しかけてくるスガと旭を横目に、急いでメールの返事を送った
あなた side
『〜〜♪〜♫♪〜』
携帯を開くと澤村くんからのメール
澤村『いいね、勉強会!テスト直前の週末はどう?英語教えてもらえるの、期待してる!!』
よし……、やる気出てきた!
カレンダーを見上げテスト前の週末を確認する
そこにマジックでキュッと○印を書き込んだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!